12月と言えば、来年4月からの保育所入園の手続きが終わったころ。産後は赤ちゃんとの生活が主だったママも、そろそろ仕事復帰の準備をしなくてはいけなくなりました。子育てから少し距離を置けると同時に、我が子と離れるのを寂しく思いながら、「仕事」と「子育て」の両立ができるかと複雑な気持ちでいることでしょう。今1歳児を育てている筆者もはじめはそうでした。育児だけでも大変なのに両立なんかできるの?と不安でいっぱいでしたが、仕事復帰後はあっという間に時間が過ぎていき、それなりに何とかなるものです。確かに大変ではありますが、時間をうまく利用して、時には他の人の手を借り、手抜きをしながら両立を目指していけるといいですよね。
この記事の目次
時短勤務とフルタイム勤務どちらがいいの?
時短勤務とフルタイム勤務にはそれぞれ「メリット」と「デメリット」があります。選ぶ際の基準は簡単に言ってしまえば「お金」をとるか「時間」をとるかです。フルタイムで働く最大のメリットは「給料」が満額支給されること。今までと変わらない収入を保つことができますが、時間に余裕がなくなってきます。反対に、時短勤務は収入が減る代わりに「時間」に余裕ができます。会社が自宅から遠いといった物理的な理由の他に、こどもとの時間を少しでも長くとりたい、時間に追われたくないなどの理由で時短勤務を選ぶママが多いです。
仕事面では、フルタイムだと以前と変わらない量の仕事を任されますが、時短勤務ではある程度仕事をセーブして任されることが多いと思います。現代ではふさわしくない見方かもしれませんが、キャリアップの面でもフルタイムで働くことの方が有利と感じているママも少なからずいることでしょう。
そんな筆者はフルタイムを選択しました。数時間しか勤務時間が変わらないのに、収入がかなり減るのが割に合わないと感じていたこと、勤務先が近く、実家には頼れる人がいること、主人も家事・育児に対して積極的といった周りの環境が整っていたこともあり、迷わずフルタイムを選択しました。
実際にフルタイムで仕事復帰ってどんな感じ?
実際にフルタイム勤務はどんなふうに1日が過ぎていくのか、筆者を例にとってあげてみました。
■1日のスケジュール■
5:40 起床 朝食の準備と自分のお弁当作り、夕食の下準備&こどもの夕食作り
6:30 自分の朝支度と朝食
6:50 子どもを起こして、朝食を食べさせ、登園支度(夫と共同作業)
7:40 出勤・子どもを保育園に預ける(夫と共同作業)
8:30 仕事(9時始業だが、早めに行って仕事をはじめる)
17:30 退社
18:30 保育園へお迎え
19:00 洗濯をまわしながら、夕食(こどもと一緒に)・翌日の登園準備
19:30 夫が帰宅
20:00 お風呂
20:30 こどもの寝かしつけ(夫と日替わりで交代)
21:00 入浴・自分の時間・その他やりのこした家事
22:30 就寝
※保育園の標準時間 7:30~18:30(こどもは保育園にMAX預けていることになります)
両立を続けるコツとは?
その① 頑張り過ぎない
これがとても大事。家事はそこそこにして、体調が良くもうすこしできそうと感じたら頑張ればいい!というスタンスでいましょう。特に復帰後は「生活のリズム」も整わず、慣れていないので大変と感じることが多いです。時間が経過して、育児と仕事に慣れてきたら自然とやるべきことを増やしてみるのがいいですよ。自分なりの方法も見つかっていきますし、焦らず、頑張りすぎずに毎日を過ごしましょう。
その② 頼れるものに頼る
親族や頼れる人がいるなら、強がらずに頼ってほしいです。筆者はよく実家にヘルプを出しています(苦笑)お迎えを代わってもらったり、夜だけ少しお手伝いしてもらったり、風邪の時に手伝いをしてもらったりと本当にお世話になっています。近くに頼れる人がいなくても「家事代行サービス」や「時短家電」をうまく利用して、家事の負担を減らすことも大事です。「両立」は一にしてならずです。継続するには心に余裕を持てる工夫が必要になってきます。
その③ 体調管理は万全に
当たり前のことですが地味に大切なことなのです。保育園に通わせていると、こどもが病気になるのは仕方のないこと。特に復帰後の1年は、色んなことで体調を崩します。ですが、それに続いてママやパパが倒れると大変なことに!!こどものお世話も大変なのに(体調が悪いとより機嫌も悪くなります)面倒をみる大人は常に「元気」であることが大事。しかも、こどものことで休んでいたのに、今度は自分が体調崩して休みが長引くことになると仕事にも支障がでてきますよね。日々、手洗い・うがい・マスクをしたりして気を遣ったり、食べ物もできるだけ栄養があるものを摂るようにしましょう。筆者は危ないなと感じたら「早めに寝る」「薬を事前に飲む」「栄養ドリンクで体調を整える」などを試していました。中でも「睡眠」は本当に大事です。家事そっちのけでもいいから、早めの就寝をおすすめします。
筆者がやっている両立の方法
その① 宅配
保育園のお迎え前・後だと買い物をする時間がないので、ネットスーパーなどで事前に頼んでいました。重いものを運ぶのも大変なのでとっても助かっています。特に、炒めるだけの「調理キット」などは、夕飯の助けになりますし、こども用には冷凍野菜などを買っておくと便利ですよ。本当にしんどい時は、おおいにレトルトも活用しています。
その② 朝活
帰ってからやろうと思っても、仕事で疲れてそれどころではないことが多いので、比較的体力もあって、頭が冴えている朝にやれることはやっちゃいます。朝はこどもの夕飯づくりとお弁当づくりを同時進行。帰ってきて「レンジでチン」でこどもに夕食を食べさせることができて、フルタイムで帰宅が遅くなっても寝かしつけの時間を早めることができます。また、時間があれば自分たちの夕飯の下準備もしておくと、本当に楽チンです。帰ってからはもう怒涛のように時間が過ぎていくのでできるだけ家事を減らしておくことが大切なのです。また、少し早めに出社して一日の仕事のおおまかなスケジュールを整えておくと、定時退社できることが多いので、朝早く起きることは強くおすすめします。
仕事復帰して良かったことは?
時短勤務にしろ、フルタイムにしろ仕事復帰して良かったことは「生活にメリハリ」がつくことでしょうか。仕事を復帰してつくづく、「メリハリ」ってとても大切なことだと思いました。はじめは、こどもと離れるのは寂しいし、心配ばかりしていましたが、育児以外で頭をつかって、コミュニケーションをとり、仕事をするのは良い「気分転換」にもなります。外の空気に触れ、こどもと距離を置くことで、より優しくなれることだってありました。こどもだって、ママと一緒にいたいと感じることもあると思いますが、保育園で同年代の子たちや先生とのふれあいの中で学ぶことも多いのです。また、こどもの成長をいろんな人と分かち合っていると思うと心強く感じたり、相談できる人が多いこともママの支えになっていることもあるのですよ。
情報が溢れる今の世の中では、「手抜き」があまり良いことではないような風潮がありますよね。確かに完璧にできるママだっています。ですが、自分が辛い!と感じたら、辛いのです。限界まで追い詰めてしまう前に、誰かに頼ったり、家事は後回しにしたりして、自分とこどもを最優先にし、手を抜いてみましょう。筆者はママやこどもを守るための「手抜き」は全然かまわないと思っています。
上手くいかないことも多いと思いますが、生活のメリハリを大事にし、自分ときちんと向き合って体調をコントロールする。そして、こどもに優しく接することができるくらいの心の余裕を保ったまま、子育てと仕事の両立を目指していければいいですね。