産後は赤ちゃんのお世話につきっきりで、家に閉じこもってばかり。いくら赤ちゃんが可愛いとはいえ、気がめいってしまうなんてことはありませんか。気分転換に「何かやってみたいなぁ」とちょっとでも感じているのなら、体力的にも気力的にも回復してきた証拠。思い立ったらすぐに行動に移してみましょう。とはいっても、赤ちゃん連れだと何かと制限があり、どこへいけばいいのかわからない。そんな時は赤ちゃんと一緒に楽しめる習い事をはじめてみてはどうでしょうか。周りも赤ちゃん連れなので、泣いたりぐずったりしても気を遣う必要がありません。ママと赤ちゃんのペースで気楽に楽しんでみましょう。
この記事の目次
お出かけはいつから
赤ちゃんとのお出かけは最低でも1カ月健診後に、医師から外出してもいいと言われてからが無難です。抵抗力の弱い赤ちゃんもそうですが、ママの体も「産褥期」といって体を休ませる時期。安静にして体を労わりましょう。
1カ月ではまだまだ長時間のおでかけは難しい時期ですので、近場から徐々にならして本格的なお出かけは、首が座りはじめる3カ月くらいからがママにとってもお出かけしやすくなります。ただ、赤ちゃんの負担にならない天気や時間帯を考慮してくださいね。それでも心配なママは、授乳やお昼寝の時間が決まりはじめる6~7カ月頃だと、予定が立てやすく、グンとお出かけしやすくなるので、その頃に合わせるのもおすすめです。
但し、習い事の種類によっても参加月齢が決められている場合がありますので、教室のホームページなどで事前に確認しましょう。
どんな習い事があるの?
習い事といっても本格的にやるのではなく、赤ちゃんとのスキンシップを楽しみながら行うことが目的であることが多いです。荷物も多くなるし、出かけるのはおっくうだと言わずに、ママと赤ちゃんの憩いの時間を作るためにも参加してみましょう。赤ちゃんにとっても、新しい経験は刺激になるのですよ。
ベビーマッサージ
赤ちゃんの体を優しく触ったり、なでたりして、スキンシップをとりながらマッサージを行います。教室にもよりますが、肌に直接オイルを塗ってマッサージをするところ、服の上からでもOKのところもありますので、ママの希望に合う方針のところを選ぶと良いでしょう。持ち物は、いつものお出かけグッズの他に、赤ちゃんを寝かせるための敷き物(バスタオル等)が必要になるところが多いです。赤ちゃんは機嫌が良かったり、悪かったりします、無理強いはしないで赤ちゃんのペースに合わせましょう。赤ちゃんの笑顔が見られればラッキーといった、ゆったりと穏やかな気持ちでレッスンを受けてみて下さいね。
◆ベビーマッサージの効果◆
マッサージすることによって、リンパの流れや血流が良くなり、免疫力を高めてくれる効果があります。そして、スキンシップによるふれあいが「オキシトシン」をいう幸せホルモンを分泌させることで、情緒を安定させたり、睡眠を促したり、ストレスを和らげたりといった効果を発揮してくれます。赤ちゃんだけでなくママにとっても同様の効果がありますので、大切な親子の絆を深める良いチャンスになりますよ。
産後ヨガ
通常のヨガよりもハードなポーズは少なく、体を気遣いながら体力を徐々に戻していくというイメージではじめられます。赤ちゃんと一緒に寝転んだり、抱っこしたりしてポーズといったことも取り入れられていますので、首が座ってなかったり、少し心配な場合はお休みしていても大丈夫。また、レッスンの最中に母乳やミルクをあげることが可能な教室もあるので、事前に確認をとると良いでしょう。赤ちゃん連れでもダイエット効果が期待できるなんて、産後の体型や体力の低下が気になるママにぴったりの習い事です。
◆産後ヨガの効果◆
産後で歪んでしまった骨盤を戻したり、体型の崩れを矯正したりといった効果が期待できます。また、呼吸を整えることによって、精神を安定させてストレス解消にも効果的です。スキンシップの時間も設けられているので、赤ちゃんと楽しみながらレッスンに参加できますよ。
ベビースイミング
本格的に泳ぐのが目的ではなく、ママと一緒に水の中で遊びながらちょっとした運動を行います。例えば、ママが赤ちゃんを抱っこして水に浮かせたり、歩いてみたり、ゆらゆらしたり、くるくる回ったりなどの簡単な動きです。基本的には抱っこして行いますので、赤ちゃんとのスキンシップにもなりますよ。参加月齢はだいたい首がすわる4カ月~6カ月頃が多いようです。ジムやスイミングスクールなどで開講されていますが、お風呂やジャグジーがあるところを選ぶと、レッスン後に体を温められるのでおすすめですよ。
◆ベビースイミングの効果◆
もともと羊水の中で過ごしていた赤ちゃんですが、時間が経ってしまうと水を怖いと感じる赤ちゃんもでてきます。ベビースイミングは、水に慣れさせ恐怖心をなくすことができます。また、体をよく動かすことで、筋力を高める他、血流をよくして新陳代謝を活発にしてくれます。運動能力を上げてくれる他にも、心肺機能を向上させたり、脳を活性化させたりといった効果も期待されています。ママも一緒にプールに入るので、運動不足の解消になりますよ。
ベビーリトミック
体を使って音楽を楽しみながら行うのがベビーリトミックです。曲に合わせて手遊びをしたり、鈴やカスタネットといった赤ちゃんでも握りやすい楽器に触れたりして、音楽を体感することができます。赤ちゃんの音への興味を引きだしながら、親子のふれあいを大切にできるレッスンになっています。
◆ベビーリトミックの効果◆
音楽を聴くということは、音に集中するということ。これを何度も繰り返すことで、集中力を身につけることができます。また、リズム感を鍛えることで、様々なスポーツに必要な基礎的な運動能力もアップさせると言われています。
習い事で注意すること
赤ちゃんのご機嫌によって、レッスンが中断されてしまうのは仕方のないこと。無理矢理参加させるのではなく、赤ちゃんのペースに合わせて受けるようにして下さいね。今日はダメでも、次回はすんなり受け入れてくれることもあります。ママもリラックスした気持ちで、赤ちゃんと向き合っていきましょう。
レッスンの指導方針や進め方は教室によってそれぞれ。まずは体験レッスンからはじめてみて、お気に入りのクラスを見つけましょう。赤ちゃんの体調によっては毎回来られるかわからない、といったことも考慮して、月謝制ではなくチケット制やレッスン日の振り替えが可能なところがおすすめですよ。
家にいるだけではなく、ママも赤ちゃんもたまにはお出かけをしてみましょう。気が向かない時でも、実際に体を動かしたり、音楽に合わせて楽しんだりすると、気分転換になります。また、同じ月齢の赤ちゃんのママと出会うきっかけにもなり、日頃の悩みを相談したり、情報交換ができたりといったメリットもあります。無理をしない程度に続けて、育児中のリラックスの場として利用してみてはいかがでしょうか。