こどももだんだんと自我が芽生え、やりたいこと、やりたくないことがハッキリしてくるとご飯イヤ!お風呂イヤ!ねんねイヤ!とママやパパの提案をことごとく拒否することが多くなりました。成長の過程で一過性とはわかっているものの、毎日真面目に付き合うのは体力も神経も使うためひと苦労ですよね。特に、時間にも心にも余裕が無いときは、声を荒げてしまうこともしばしばありますよね。ですが、早く機嫌を直して欲しいからと言って、あまりこどもの言うことばかり聞いているのと、ワガママを助長させてしまうこともあります。そんな難しい時期ではありますが、できるだけ穏便かつスマートに毎日をやり過ごすにはコツが必要になってきます。今回は、筆者の息子もついにイヤイヤ期に突入し「お風呂イヤイヤ」にどう対処したらいいのか経験をふまえてご紹介します。
この記事の目次
イヤイヤ期とは
良く『イヤイヤ期』という言葉を耳にしますが、一体どんなことを言うのでしょうか。
イヤイヤ期とは、1歳半~2歳頃から始まる、自己の欲求を具体的に言葉や態度で表現したり、感情のコントロールを学んだりととても大事な時期で、「第一反抗期」とも呼ばれます。
幼いうちは脳の発達が未熟なため感情をうまくコントロールできません。それに加え言葉がうまく話せなくて思いが伝わらなかったり、やりたいことができなかったりするので、こども自身もイライラしてしまうのです。そんな時、パパやママは頭ごなしに怒ったり、こどもの主張をないがしろにしたりしてしまうと、余計にイライラがひどくなってしまいます。そんな時はこどもの思いをうまく受け入れてあげることが大事です。こどもだって1人の人間です。大人はその思いを尊重してあげることが大切なのです。ただ、無理なお願いや良くないことなど、何でもかんでも受け入れ手しまうと泣けば何でも要求が通ると勘違いしてしまいます。出来ないことは出来ないと、毅然とした態度をとることも時には大事。そんな時は、気持ちを受け止めてあげた上で、説得したり、他のことへ気を紛らわさせたりする工夫が必要になるのです。大変ではありますが、イヤイヤ期はみんなが必ず通る道。乗り越えた時に精神的に立派になっていることを願って今しばらく辛抱の時ですよ。
お風呂が嫌な原因
筆者のこどもも、ちょうど言葉を話し始めて少し経ったくらいから「お風呂イヤ!」と言い出すようになりました。はじめはイヤイヤ期だからとひとくくりにしてしまっていたのですが、実際はこどもにだって入りたくない理由がありました。主な原因はこんな感じ。
・眠たい
・お腹が空いている
・もっと遊んでしたい
・抱っこしてもらいゆっくりしたい
大人のペースで進めてしまうと、こどもがついてこられないこともありますよね。ですが、忙しい毎日です。こちらにも事情がある。どこかで折り合いをつけてうまく付き合ってもらわないと困りますよね。筆者の家ではある程度の要求を聞いたうえで、お風呂に誘います。例えばお腹が空いているのなら、先に少し食べさせる。もっと遊びたい場合は、少し遊ばせてからお風呂にする。抱っこしてほしい場合は抱っこしたままお風呂に行って、そのままシャワーで済ますこともあります。うまくいく時もあれば、大泣きして大変なことになることだってしばしば(笑)。それでも工夫に工夫を重ねて何とかお風呂に入ってくれることがほとんどです。ただひとつ厄介なのが「眠たい時」。もうこれは仕方がないことで、1日くらいお風呂に入らなくてもいいやとか、明日の朝入ろうかなというおおらかな気持ちでいようと心に決めています。1日くらい入らなくたって死んだりしませんからね。
お風呂に誘う工夫
その① お風呂に入るメリットを教えてあげる
こどものペースを無視し大人の都合で入れる訳ですから、入りたくない時だってありますよね。ですが、自分の要求をずっと通してお風呂を拒み続けることはいけないことです。そんな時はお風呂に入るとこんなに良いことがあるよと教えてあげることも大事です。「お風呂に入ると気持ちがいいよ~」「キレイキレイになってさっぱりするよ~」「体洗わないとかゆくなっちゃうよ~」「汗かいてクサイクサイから泡泡で洗おうね~」などとなぜ入らなければいけないのかを優しく、ゆっくりと説明してあげること。はじめのうちは理解ができなくても、何度も繰り返し教えていくことでそういうものなのだと習慣づけていくことができます。また、「お風呂入るよ!」と突然言われても、心の準備ができておらず、受け入れられないことだってあります。ご飯食べたらお風呂だよ。このご本を読み終わったらお風呂にしようね。などと事前に伝えてあげることも大事ですよ。
その② お風呂が楽しいと思える場所にする
お風呂が楽しいと思ってくれればこちらのものです。一番てっとり早いのが「おもちゃ」で誘う方法。最近ではお風呂で遊ぶおもちゃが多く販売されています。「色のついた石鹸」、「温度で色が変わるおもちゃ」に「お風呂に入れると溶けておもちゃがでてくるバスボール」などなど。何を買おうか迷うほどのバスグッズがあるので、ショップを覗いてみるのもおすすめですよ。通常のおもちゃだと少し高価になりますが、100均一や300円ショップにも水遊びに対応しているグッズはあります。例えば「水鉄砲」や「お水に浮くおもちゃ」なんかがおすすめです。気軽に買えるのでお試しでひとついかがでしょうか。ただし、おもちゃはすぐに飽きてしまいます。そうならないように、一度遊んだおもちゃは少しの期間隠しておいて忘れたころに出してあげるといった週替わりでローテーションするとと長く遊んでくれるはずですよ。
筆者がおすすめするお風呂グッズ
筆者の息子の場合は、乗り物好きなので乗り物グッズは大抵なんでも喜んでくれました。また、水遊びをする機会があまりなかったせいか、桶からお水をすくってコップに入れるという単純な行為も面白いらしく、ずっとやり続けていたこともあります。こどもの性格によっても誘えるアイテムはことなると思いますが、万人うけするだろうおすすめはこれです。ママもこども楽しめるバスグッズです。
◆富士|awa hour presious/baby あわわプレシャス◆
¥1,650(税込み)
出典:Amazon
・サイズ:W90×T90×H90
・原産国:日本
数秒で洗顔ネットよりもきめが細かい泡を作ることのできる優れもの。容器に石鹸(液体・固形どちらも可)をつけて蓋を上下に動かすだけで泡が作れるので、こどもでも簡単にふわふわの泡が作れ、楽しいバスタイムになること間違いなしです。少し工夫して食紅などで色をつけて「アイスクリームごっこ」なんかを楽しむのもアリですよ。(食べちゃわないように注意して下さいね!)ママの洗顔にも使えるし、容器が大きいのでシャンプー用の泡立てとして使うのも◎。家族みんなで使えるので、ムダにならずに長いこと使用できるバスグッズです。
気をつけて欲しいこと
お風呂が楽しいと、今度は出たくなーいなんていう声も聞こえてくるかと思います。こどもは体が小さいのですぐにのぼせてしまう可能性もあります。長湯になりすぎないように気をつけてあげて下さいね。また、お風呂場で遊べるおもちゃとお部屋で遊べるおもちゃを区別すること。これはお風呂場が特別ということを分かってもらうために必要なことです。とはいえ、はじめはなかなか区別してもらうのが難しいですが・・・。あまり気を追わずに少しずつしつけてあげてくださいね。
イヤイヤ期は「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」がかみ合わない難しい時期。必然的に、首を振って拒絶することも多くなってきます。どうしてもお風呂に入ってくれない場合は、入らなくてもいい!という潔さも時には必要です。入れなきゃいけないという使命感で、ママやパパが焦って怖い顔や声を出していると、こどもはそれを敏感に感じとってますます嫌がってしまいます。1日くらい入らなくても大丈夫という心の余裕が子育てには重要なこと。育児に正解なんてありません。それぞれの家庭にあったやり方を見つけていくのが一番。こどもに寄り添いながら家庭のルールを習慣づけていけるといいですね。