夜間の授乳、辛い思いをしていませんか?ミルク育児にはママ以外の人が授乳できるというメリットもありますが、ミルク代はかさむし、調乳するのに時間がかかる、哺乳瓶の消毒も念入りにしなければいけないため、やることが増えてしまうというデメリットもあります。特に大変なのは「夜間のミルク作り」。眠たい目をこすりながらの調乳はかなりの苦行ですよね。今回は、そんなヘトヘトママに紹介したい「夜の調乳がラクになる方法」です。
お湯を沸かして、ミルクを量って、溶かして、冷まして。この昼間ならなんてことない行程も、夜になると、かなりもどがしく感じます。寝室と台所が遠くにあるおうち(まさにうちがこれでした)であればなおさら!ミルクを作りに階段を上がり下りは眠たい夜中にはかなりきつかったです。確かに授乳期間は長―い育児のほんの少しの間だけ。だけどそれでももっと楽チンに乗りきりたいところですよね。
この記事の目次
夜中の授乳はいつまで
そもそも、赤ちゃんはいつまで夜中の授乳が必要になってくるのでしょうか。産まれたての赤ちゃんは胃がまだ小さいので一度にミルクをたくさん飲むことができません。そのため、頻繁にお腹がすくので夜中でも頻繁に授乳の必要があります。赤ちゃんの食欲や性格によっても異なりますが、生後5~6カ月の赤ちゃんが夜中もお腹がすいて泣いてしまうことがほとんど。中には寝る前に授乳したきり朝までぐっすりという赤ちゃんもいるので、うらやましい限りです。生後5~6カ月頃から離乳食もはじまり、約1歳ごろには完了食に近づいてきます。その頃を目安に「断乳」するママが多いのではないでしょうか。たとえ、夜中は喉がかわいても「お水」や「麦茶」に替えたりして、1歳半くらいには夜間のミルク作りが必要なくなっていきます。
完全ミルク育児はなにが大変
衛生上ミルクを長時間保存しておけないため、その都度作る必要があります。また、作り方にも決まりがあり、煮沸後少し冷ましたお湯(約70℃)にミルクを溶かして、体温くらいにまで冷ます必要があります。粉ミルク内にも菌がいる場合があり、それを死滅させられる温度が約70℃以上であるために、このような調乳方法が推奨されているのです。赤ちゃんを守るためとはいっても、かなり面倒くさいですよね。
おすすめその1 ■ボトルウォーマーを利用する■
ボトルウォーマーとは、お水やお湯を入れた哺乳瓶をセットするだけで、赤ちゃんがミルクを飲むのに適した温度(50℃~60℃)に保温しておいてくれる機器のこと。それを利用することで沸騰させて、ミルクを冷ます工程を省くことができます。
♡メリット
調乳したミルクを哺乳瓶に入れておくだけで、夜中に赤ちゃんが泣いたらすぐ飲ませることができます。設定した温度に保温してくれるため、ミルク以外でも離乳食の温めることもでき、ミルク育児が終わった後も使用することができます。
♥デメリット
いくら殺菌済みとはいえ、ミルクを長時間保温しておくのが心配と考えるママも多いのも確か。また、寝る前に準備する手間がかかることや、きちんと洗浄して清潔に保つ必要があります。哺乳瓶によってはサイズの関係で使用できないこともあるので、今使っている哺乳瓶が対応しているかの確認はしておきましょう。
おすすめその2 ■液体ミルクを常備する■
2018年より日本でも製造販売が認められた液体ミルク。常温保存が可能なため、災害時にも常備しておくと安心のミルクです。パックからそのまま哺乳瓶にうつして飲めるので、手間がかからずすぐにミルクをあげることができます。
♡メリット
常温で保存できるため、ベッドの近くにおいておいて、赤ちゃんが飲みたい時にいつでも哺乳瓶にあけてあげられるところが良いですよね。
♥デメリット
内容量が決まっているので、飲む量を調整できないこと。一度開封してしまうと残ったミルクは廃棄する必要があるので勿体ないと感じてしまう部分も。また、液体ミルクとして販売されているミルクの種類がまだ少ないため、いつも飲んでいるものと異なり飲み慣れない場合があります。コスト面でも通常の粉ミルク缶と比べて割高になってしまうのもデメリット。
おすすめその3 ■魔法瓶と湯冷ましで簡単調乳■
何か特別なものを新しく買う必要がないので、すぐに始められます。必要なものは沸騰したお湯を入れておく「魔法瓶」と湯冷ましをいれておける「容器」(予備の哺乳瓶でもok)。作り方は、哺乳瓶に粉ミルクを入れ、魔法瓶のお湯を調乳量の約半分を注ぎ溶かした後、残りの分量を湯冷ましで薄めると完成です。お湯の温度によっても左右されるので、調整しながら作ってみましょう。
♡メリット
家にあるもので代用できる
♥デメリット
通常の調乳より簡単に作れますが、それでもいくつかの工程があるのですぐにとは難しいところ。
おすすめその4 ■ウォーターサーバーを導入する■
申し込みをしなければいけないので、すぐには難しいですが設置してしまえば、とーっても簡単に調乳ができます。
♡メリット
お湯と水の分量さえマスターすれば、瞬時にミルクがつくれます。お湯は80℃~90℃と温度も問題なく、衛生面でも心配がないので安心なのと、料理や大人の飲み物用にも使用できるため無駄がありません。
♥デメリット
電気代がかかるため、コスト面でかなり高くなってきます。コンセントさえあればどこでも設置できますが、大きいためすこし場所をとるのが難点。
以上おすすめの方法を4つ紹介しました。今の世の中には便利なものがたくさんあります。それぞれ良い面・悪い面があることは確かですが、今いる環境や赤ちゃんの性格などを考慮して、色々と試しながら最善の方法を見つけてみて下さいね。育児は大変なことではありますが、できるだけママやパパのストレスが軽減できるように、賢く利用して少しでも夜寝られるように工夫して乗り切ってみて下さいね。