「母乳育児で育てたい!」と思っているママが増えています。ですが、生後1カ月頃に挫折してしまうママも少なくありません。母乳育児を続けるには、どうしたらいいのでしょうか。
ストレスをなくし、睡眠を取る
母乳育児で大敵なのは、ストレス。「母乳が出ていないのでは?」「たりていないのでは?」と思うと、母乳の出自体が悪くなってしまうことがあります。祖父母やパパが心配して、「母乳はたりているの?」と声を掛けることはありますが、それはママを責めているわけではありません。産後はホルモンの関係もあり、とても繊細になっていることを自分で意識するようにして「応援してくれているんだ」という程度に受け取りましょう。祖父母からの風当たりが強ければ、パパに間に入ってもらって「母乳には、ストレスがよくないらしいから、あまり言わないで」など、伝えてもらうようにしましょう。
産後は、ママ自身の体力を回復している大事な時期でもあります。赤ちゃんが2~3時間起きに泣くので、ママもゆっくり寝られませんが、赤ちゃんと一緒に昼寝をしたり、家事はパパや祖父母にサポートしてもらうなどして、特に産後1カ月は体を休めるようにしましょう。睡眠、食事が取れていれば、母乳の出もよくなってきます。
赤ちゃんがアヒル口で、乳首をくわえられる
生後1カ月くらいまでは、赤ちゃんもママも試行錯誤中。赤ちゃんも小さくて、母乳の吸い付きが下手だったり、吸う力が弱いこともあります。ママも小さな赤ちゃんを抱っこするのに力が入ってしまって、授乳するたびに疲れてしまうこともありますね。でも、生後1カ月を過ぎるころになると、赤ちゃんもだんだんと吸う力が強くなっていきますし、ママも抱っこが上手になっていきますから、生後1カ月を乗り切ることを目安に頑張ってみましょう。
赤ちゃんにアヒルの口のように乳首に吸い付いてもらうのがポイント。浅く吸い付いている場合は、ぱくっと大きな口で吸い付かせてみましょう。「ゴクゴク」「ウックンウックン」という感じで飲めるようになれば、授乳がうまくいっているサインです。
わが子なりの成長曲線を描いているか?
ママによっては、「おっぱいが張らないので、母乳がちゃんと出ているのか心配」という方もいます。おっぱいが張らなくても、母乳は十分出ていることも多いので、ちゃんと飲めているかは、体重増加を目安にするといいでしょう。赤ちゃんの成長は1カ月健診が目安になりますが、その後も、こまめに体重チェックをし過ぎず、1カ月に1~2回程度の体重増加で見ていきましょう。自治体実施の生後3~4カ月健診がありますから、不安ならそのときに相談してみましょう。もちろん、小児科や母乳外来で相談してみてもいいでしょう。成長曲線の平均値が気になりますが、小さめに生まれた子なら、その子なりの成長曲線を描いているかどうかで、見ていきましょう。
生後1カ月が、母乳育児を継続するかどうかの鍵になることが多くあります。上記を参考にしながら、ママの負担がなければ続けてみるといいでしょう。母乳の出が心配な場合は、粉ミルクと併用する混合栄養と言う方法もあります。その場合も、まずは母乳を与えてからにしましょう。