赤ちゃんのお肌は驚くほどモチモチしていて、あんなお肌になりたいと願ってしまうほど。
しかし、そんな柔らかなお肌にも突然ぶつぶつが出現してしまうことがあります。
急に現れるぶつぶつの正体はズバリ「乳児湿疹」。
今回は乳児湿疹について詳しくみていきましょう。
この記事の目次
乳児湿疹はいつ頃からどんな状態で現れる?
赤ちゃんが産まれて数週間程すぎる頃から顔や体にぶつぶつが出現することがあります。
このぶつぶつは乳児湿疹と呼ばれ、多くの赤ちゃんが経験する症状です。
赤みのあるぶつぶつだったり、やや黄色がかったかさぶたのようになってしまったりすることもあり、何事かとパパママが慌てて病院に連れて行くことも珍しくありません。
赤ちゃんの一カ月検診では、母乳やミルクの量が十分であるのかといった相談の他に乳児湿疹についての相談も多く、どうすればよいのか気になっている人も多いようですよ。
乳児湿疹は治療しないとどうなるの?
産まれて間もない赤ちゃんの体の機能はまだまだ未熟。赤ちゃんのお肌が不安定になってしまい、ダメージを受けている状態が乳児湿疹です。
様子をみながら過ごしていると、徐々に改善していくケースもありますが、症状が長引くことで症状が広範囲になってしまったり、赤ちゃんの機嫌が悪くなったりする原因にもなりかねません。
お肌が痒そうにみえたり、ひっかいてしまい傷が残ってしまったりしそうで、見ていて心配になるママも多いかと思います。
乳児湿疹は赤ちゃんの多くが経験する湿疹であるものの、しっかりとした対策、治療をすることが大切です。
また、乳児湿疹が食物アレルギーの原因となる可能性があると考える医師もいますので、早めの対処がポイントとなります。
乳児湿疹の改善方法や日常生活で意識するべきこと
乳児湿疹を改善するためには、パパとママがこまめな肌ケアをしてあげることが大切です。
初めての迎える赤ちゃんとの生活には分からないことだらけで、「知らなかった!やっていなかった!」ということもあるかもしれません。
では、乳児湿疹を予防するために、日常生活で意識すべきことはどんなことなのでしょうか。
しっかり汚れを落とす
産まれてまもない赤ちゃんのお肌は、ホルモンの関係で皮脂が過剰分泌されているので、毛穴が詰まりやすい状態。
お肌に黄色っぽいかさぶたのようなものがこびりついている状態がこれにあたります。
この場合には、石鹸でお肌の皮脂や汚れをしっかりと洗い落とし、清潔に保つことが必要です。
このかさぶたのおゆなものは、額のあたりに発生しやすく、皮脂や汚れが蓄積すると落とすのに時間がかかることもあります。
汚れを剥がそうとゴシゴシ力を入れて擦ってしまうとお肌を痛める原因にもなりますので、ベビーオイルなどで十分にふやかしてから少しずつ落とすようにしてあげてくださいね。
十分な保湿をする
生後3カ月頃をすぎると、それまで過剰分泌であった皮脂が落ちつき、乾燥モードにシフト。乾燥が原因とした乳児湿疹が出やすくなります。
寒い時期だと、場所を問わず乾燥しがちですし、暖房を使用すればなおさらです。
また、体を温めようと少し熱めのお湯で入浴すれば、体の乾燥は急加速しかねません。
赤ちゃんを乾燥から守るためには、十分な保湿ケアが必須です。
赤ちゃん専用の乳液やボディクリームをたっぷりと塗ってあげましょう。
特に、顔はママの服で擦れてしまったり、赤ちゃん自身が手で触れてしまったりすることも多く、保湿剤が落ちやすくなる箇所ですので、1日3~4回程度塗りなおしてあげるようにすると良いですよ。
状況に応じてステロイドの使用も検討しましょう
自宅で様子を見ていても、乳児湿疹がひどくなる、どうすればよいか分からないといった場合には専門医に相談することをおすすめします。
この時に、乳児湿疹の度合いに応じてステロイドや保湿剤の処方がされることがあります。
ステロイドと聞くと、効果が強すぎるのでは、副作用があるのではといったイメージが強く、あまり積極的に使いたくないと思うママもいると思いますが、ステロイドは正しい量、期間使用するようにすれば安全ですし、乳児湿疹を早く改善する近道となります。
ステロイドを使用するメリットや、どのくらいの量塗れば良いのかといった疑問など、気になることはじっくり相談して最適な治療が見つかると良いですね。
ぶつぶつになったら、いつもより丁寧にケアしましょう
乳児湿疹は産まれて間もない赤ちゃんの初めての体トラブルだと言っても良いかもしれません。
急を要する症状になることは少ないものの、赤ちゃんの眠りが浅くなってしまったりする原因にもなりかねません。
比較的症状が軽い状態であれば、しっかり皮脂を落としたり、十分な保湿をしたりといった簡単に出来るケアで間に合う場合もあります。
ただ、状況に応じてステロイドを塗るといった治療を必要とする場合もありますので、少しでも不安を感じるようであれば、気軽に専門医に相談してみてくださいね。
正しい治療や家庭でのケアを続け、赤ちゃん本来のモチモチなお肌を手に入れましょう。