妊娠の喜びとは裏腹に、自分の体の変化や出産・出産後のことを考えて不安になってしまうママも多いことでしょう。
妊娠前には考えてもいなかった体とこころの変化に、大きなストレスを抱えてしまうものです。
今回は、妊娠中のママが抱えるストレスの影響と、妊娠中のストレスを軽減する対処法についてお伝えします。
この記事の目次
妊娠中のママが抱えやすいストレス
ようやく授かった赤ちゃんに喜んでいても、
「妊娠中にこんなものを食べてもいいのかな?」
「妊娠中にこんなことをしてもいいのかな?」
と、徐々に何をするにも気になってきやすいのが妊娠中です。
また、出産が近づくにつれておなかが大きくなり、体のラインが変わっていくことに戸惑ってしまうこともしばしば。
妊娠中はハッピーな気持ちでいられると思っていたのに…と知らず知らずにストレスと抱えていることもあります。
「これって自分だけ?」と悲観しているママさん!周りのママもこんな悩みを抱えていますよ。
赤ちゃんに関する不安
「赤ちゃんが無事に成長してくれるかな」
「出産の時や出産後は上手に赤ちゃんのお世話ができるのだろうか」
妊娠中のママにとって、赤ちゃんが育ってくれるか、出産前後の不安はつきまとうもの。
それに伴い、赤ちゃんの生育に関連する体の状態…つまり、食事や生活に関連する細かい部分が気になるようになってきます。
- 甘いものは控えたほうがいい?
- カフェインを避けるために、コーヒーや紅茶を飲まないほうがいい?
- 体調が悪い時にも薬は飲まないほうがいい?
など、生活のなかで考えることもいっぱい。
いろいろな不安が積み重なって、ストレスになっているかもしれません。
妊娠中のママの体の変化
妊娠すると、ママの体もいろいろな変化が見られます。
妊娠が体に与える影響は人それぞれではありますが、妊娠初期から始まるつわりに悩まされ、ひどい時には日常生活もままならないほどの人もいます。
その他、妊娠が進むにつれ、下記のような症状が出る場合もあります。
- 乳首の色が濃くなってきた
- 体毛が増えて、まるで男性のような体になってきた
- どんどん大きくなるおなかで、ちょっと動くだけで辛い
- あまり動いていないのに疲れやすくなった
など、ママ自身の体の変化が戸惑いやストレスになっているようです。
妊娠中のママのストレスが与える影響
こんな風に、妊娠中のママには考えてもいなかったような変化が現れ、体と心のバランスが崩れてしまうことも少なくありません。
楽しみだった妊娠生活が、いつの間にかストレスだらけの毎日に。
しかし、妊娠中に溜め込んだストレスは生まれる前の赤ちゃんへと影響することがあります。
赤ちゃんの心への影響
「ママと赤ちゃんは一心同体」と言われるように、ママの心理状態はおなかの赤ちゃんへも影響します。
妊娠中のママのストレスが2週間から一カ月以上続いてしまうと、コルチゾールという副腎皮質ホルモンが母体に多く分泌します。
コルチゾールはおなかの赤ちゃんにも影響が及び、生まれてから心が不安定になる恐れもあり、注意欠如・多動などの症状(ADHD)やうつ症状などを発症してしまうこともあるのです。
早産&流産の危険性
妊娠中のママが常にストレスを抱えていると、早産や流産の可能性もあります。
慢性的なストレスは、血管を収縮してしまうこともあるからです。
また、血管が収縮することにより子宮がしめつけられ、ママの体から血管を通してもらっている栄養が不十分になるなど、赤ちゃんにもうまく栄養を届けられなくなります。
栄養が不十分になると、発育不全をひきおこしてしまうこともあります。
ママ自身の食生活や生活習慣に気を付けるだけでなく、ストレスにも十分に注意したいですね。
妊娠中のママのストレスを軽くしよう
ママ自身、ストレスが赤ちゃん影響してしまうことは分かっていても、やはり不安や戸惑いといった悩みは尽きないものです。
全くストレスを感じないようにするのも難しいものです。
赤ちゃんとママ自身のためにも、すこしでもストレスを軽減できる方法を考えてみませんか。
リラックスできる時間を過ごす
一日のうちで、ほっと一息をつける時間を作ってみましょう。
実際にどんなことをすればいいの?と思っているママ、ほかのママはこのようなリラックス方法を実行しているようですよ。
- 体に負担のこない程度に、ゆっくりと散歩をする
- おうちで好きな映画を見たり、音楽を聴いたりして過ごす
- 疲れたと感じたら家族に家事を任せて、ゆっくりと横になって過ごす
妊娠中は特にナーバスになるので、ママ自身が心地よいと思いことをして過ごす時間が一番のストレス軽減につながります。
家族や友人などに自分の不安や悩みを聞いてもらう
妊娠中である現在の不安・出産するときの不安・赤ちゃんが生まれてからのお世話や自分自身の仕事復帰に対しての悩みなど、ストレスの原因もいっぱいです。
「家族に心配をかけてしまうかもしれない」
「こんな話を友人にしたら笑われるかもしれない」
というように感じて自分自身で解決しようと思うことがストレスの一因であることも。
人に話すことで、解決がしなくても心のモヤモヤがとれることも多いので、家族や友人などにママ自身の話を聞いてもらうといいですよ。
今回は、妊娠中のママがストレスを抱えることによる影響についてお伝えしました。
妊娠中の悩みや不安が増えてしまうと、ママ自身が孤立してしまいがち。
さらにストレスが悪化しすぎてしまった場合、大切なおなかの赤ちゃんへも影響を与えてしまいます。
ママ自身ができるだけストレスをためずに過ごしていく方法を見つけて、妊娠ライフを赤ちゃんと一緒に心地よく過ごしていきましょう。