夜、寝ていたはずの赤ちゃんが突然泣き出すことで、夜泣き対応に追われるママが多いですよね。
しかし、ミルクかな?と準備を始めてみたところ、起きる訳でもなくそのまま寝てしまった…なんて経験、ありませんか?
もしかしたらそれは、「寝言泣き」かもしれません。
今回は、そんな寝言泣きについて夜泣きとの見分け方を含めて詳しくご紹介します。
この記事の目次
赤ちゃんの「寝言泣き」とは?
寝言泣きとは、その名の通り寝言のように泣くことをいいます。
まだ言葉を話せない赤ちゃんは、泣くことで気持ちを表現します。
そのため、寝言でも泣くのだと思ってください。
生後4~5か月から始まるとされる寝言泣きは、だいたい1歳~1歳半頃まで続くといわれています。
1歳~1歳半頃になると睡眠リズムが整い、次第に治まってくるようです。
寝言泣きはなぜ起こるの?
そもそも寝言泣きはどうして起こるのでしょうか。
まず、人間の睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」が交互に起こり、これは赤ちゃんにも同じことがいえます。
ノンレム睡眠は深い睡眠で脳が休んでいる状態ですが、レム睡眠は浅い睡眠で体が休んでいるという状態です。
レム睡眠のときは脳は動いているため、このときに寝言泣きが起こりやすいのです。
大人の寝言も、このレム睡眠のときに起こります。
寝言泣きと夜泣きは違う!見分け方は?
夜泣き対応で日々起きているママ。それが頻繁だと寝不足で辛くなってしまいます。
しかし、それが寝言泣きだとすると対応が異なるため見分け方を知っておくことをおすすめします。
まずは、寝言泣きの特徴をみていきましょう。
- 睡眠リズムに合わせて起こる
- 数分~10分ほどで落ち着く
- 何もしなくても泣き止む
先ほどお伝えしたように、寝言泣きはレム睡眠との関係が深いとされています。
そのため、レム睡眠とノンレム睡眠が入れ替わる40~60分毎に泣くようなら寝言泣きの可能性があるでしょう。
正確に時間を計る必要はありませんが、目安として時間をチェックしてみると寝言泣きと夜泣きを見分けるヒントになります。
また、夜泣きは抱っこ・授乳・おむつ交換などの対応によって落ち着いたり、長ければ1時間以上泣いたりすることがあります。
しかし、寝言泣きの場合はそのようなことはなく、大人が何もいなくても自然と落ち着くことが多いです。
数分~10分程度見守り、泣き止むようなら寝言泣きの可能性が高いでしょう。
しかし寝言泣きと夜泣きを見分けることができても、寝言泣きの対応方法が分からないと不安というママも多いのではないでしょうか。
寝言泣きへの対応方法については、この次でご紹介します。
赤ちゃんの寝言泣きへの対応方法
①見守る
寝言泣きへの対応は、まずはそっと見守ってあげることです。
赤ちゃんが泣いていると、つい抱っこしてしまうママは少なくないはずです。
しかし、寝言泣きのときの赤ちゃんは完全に起きているのではなく、眠りが浅い状態です。
そのため、ママの抱っこが刺激になって目が覚めてしまうこともあります。
目が覚めた赤ちゃんは、その後寝るまでに時間がかかることも多いでしょう。
寝言泣きの場合は数分~10分程で落ち着くことが多いため、そっと見守ってあげましょう。
ただし、体調不良の可能性があるときは体温を計るなどの対応をしてください。
②お腹や背中をトントンする
ただ見守るのはかわいそう、何かしてあげたいと思うママも多いのではないでしょうか。
そんなママには、お腹や背中をトントンするという方法もあります。
抱っこは起きてしまう可能性がありますが、トントンするだけなら刺激というより安心感につながるからです。
やさしくトントンして、赤ちゃんを安心させてあげましょう。
抱っこではなくトントンして落ち着くかどうかも、夜泣きと寝言泣きの見分けるポイントとなります。
これはNG?寝言泣きのときに避けた方がいいこと
寝言泣きと夜泣きでは対応方法が異なります。
そのため、夜泣きと同じ対応をすると逆効果になることもあるのです。
ここでは、寝言泣きのときの避けた方がいいことをご紹介します。
- 抱っこする
- 授乳する
- おむつ交換をする
抱っこについては先ほどお伝えした通りです。
授乳やおむつ交換も、夜泣きのときには試した方がいいですが、寝言泣きの場合は避けましょう。
それは、どちらも赤ちゃんの完全な目覚めにつながってしまうからです。
もし赤ちゃんが「お腹が空いた」「おむつが濡れて気持ちが悪い」と伝えるために泣いているとしたら、それは完全に起きているため寝言泣きよりも強く訴えるでしょう。
今回は、赤ちゃんの寝言泣きについて夜泣きとの見分け方を踏まえてご紹介しました。
寝言泣きは浅い睡眠のときに起こるため、夜泣きとは理由や対応方法が異なります。
赤ちゃんが泣いている時間、自然に落ち着くかどうかといったポイントで見分けるといいでしょう。
赤ちゃんが泣くと心配になったり、対応のために寝不足になるママも少なくありません。
しかし、もし夜泣きではなく寝言泣きなら、そっと見守ったりトントンすることで寝る可能性があります。
それだけでも、ママの負担を減らすことができるのではないでしょうか。
この記事を参考に、ぜひ寝言泣きと夜泣きを見分けて対応してあげてください。