赤ちゃんとのお出掛けや気分転換で、化粧をする機会もありますよね。
ファンデーションを塗った肌に赤ちゃんの手や頬が触れることがあるので、敏感肌の赤ちゃんにとって刺激にならないものを選ぶことが大切です。
「とりあえず日焼け止めだけ塗る」というママも居るかも知れませんが、実は、日焼け止めの成分には合成界面活性剤など肌に負担をかける成分が配合されていることもあります。
そこで赤ちゃんも安心できる、ママにおすすめのミネラルファンデーションをメインに、成分の見方についてお伝えします。
この記事の目次
おすすめするのは、天然素材を使ったファンデーション
天然素材が良いとは聞くものの、どのような素材なのかわかりづらいですよね。
ここで指す「天然素材」とは、石油を原料とした合成成分を一切使わず、自然由来の成分を使用したものをいいます。
石油と聞いて驚くママもいるかと思いますが、石油を原料とした合成成分は日常生活の中にたくさんあり、私たちの生活を豊かにしてくれているのも事実。
しかし、顔などデリケートな部分に使う化粧品、特にベースメイクであるファンデーションには避けたい成分ですね。
天然素材も様々ありますが、今回は、天然鉱物を使用して作られるミネラルファンデーションをピックアップしてお話します。
ミネラルファンデーションのミネラルって何?
ミネラルファンデーションとは、天然鉱物(ミネラル)の成分を原料としたファンデーションのこと。
クレンジングを使うことなく、石けん洗顔のみでメイクオフが可能なんです。
ママに知ってもらいたいミネラル成分について、代表的なものを5つお伝えします。
酸化チタン
着色力を持つ白色顔料。
酸化チタンには紫外線を散乱させる効果があり、特にUV-Bに対して効果を発揮します。
酸化亜鉛
収れん作用があるため、サラッとした肌を保つ効果があります。抗炎症作用があることも特徴。
肌が荒れているとき、角質にみられるウロキナーゼという成分の働きを弱めることが知られています。
酸化亜鉛にも、紫外線を散乱させる効果があり、こちらはUV-Aに対して効果を発揮します。
酸化鉄
色の調整に使われる顔料。黄・赤・黒の3色があり、毒性はありません。
見た目も可愛くておしゃれな化粧品を使いたい方にもぴったり。
マイカ
雲母という石を粉砕してできる顔料。
肌のツヤやなめらかさ、透明感を出してくれます。
酸化チタンと一緒に配合することで、パールのような光沢を見せてくれることが特徴です。
シリカ
光を多方向へ散乱させるため、しわや毛穴を見えにくくする効果があります。
マイカと一緒に配合することで、なめらかな肌触りになりますよ。酸化亜鉛と同じように、抗炎症作用があります。
きちんと成分を確認することが大切です!
では、ミネラルファンデーションならどれを選んでもいいのかというと、それはありません。
残念なことに、少しでもミネラル成分が含まれていると「ミネラルファンデーション」として販売することが可能です。
そのため、購入するときには配合されている成分や量をきちんと確認しましょう。
これだけは避けたい成分
安心して使えるミネラル成分についてお伝えしましたが、こちらでは肌にストレスを与える成分=避けたい成分についてお話します。
冒頭でもお伝えしましたが、石油を原料とした合成成分があることで私たちの生活は豊かになりました。
配合されている製品の例を挙げると、洗剤・石けん・シャンプー・クレンジング・クリームなど、比較的どこにでも使われています。
しかし、天然素材だけを配合している製品があることも事実です。
ファンデーションを選ぶときに避けたい成分として、よく使われている石油系成分を5つ挙げます。
合成界面活性剤
水と油を混ぜるために使います。代表的なものはこちら。
- ラウリル硫酸ナトリウム
- PEG-4
- ココイルイセチオンナトリウム
- ポリソルベート
「硫酸」「ナトリウム」などという名称の成分があった場合は、石油系の合成界面活性剤と考えてよいでしょう。
合成防腐剤
細菌や微生物によってファンデーションが傷むのを防ぐために使われます。
代表的なものはこちら。
- パラベン
- 安息香酸
- 安息香酸ナトリウム
鉱物油
石油由来のものではありますが、ワセリンやミネラルオイルなどは医療の現場でも活用されています。
こちらは油としての性質が強いため洗顔をしっかり行う必要があり、育児中には向きません。代表的なものを挙げます。
- パラフィン
- ラウリン酸
- ソステアリン酸イソプロピル
合成ポリマー
化粧崩れを予防するために配合される成分ですが、鉱物油と同じように油としての性質が強く、洗顔をしっかりしないと肌荒れの原因にもなります。
代表的なものを挙げます。
- ジメチコン
- ポリアクリルアミド
- ポリクオタニウム-10
合成色素
タールを含む色素のことをいい、過去には合成色素によるアレルギーが社会問題となったこともあり、敏感肌の方は気を付けたほうがよさそうです。
現在、化粧品に使用することが許可されている合成色素は83種類あります。よく、下記のような表記をされています。
- 青色○号
- 赤色○号
- 黄色○号
(○には数字が入ります)
ファンデーションを見直すタイミング
ママの中には妊娠や出産を経て体質が変化し、敏感肌になったという人もいるでしょう。
ホルモンバランスの大きな変化が影響していると言われていますが、それを機会にファンデーションを見直してみては?
リキッドタイプやスティックタイプのファンデーションは油分を含むため、クレンジングが必要になります。
育児で忙しいママにとって、ダブル洗顔は負担ですよね。
ミネラルファンデーションはつけたままでも眠れる、なんて言われるくらいなので石けん洗顔のみで十分。
高価だと思われがちですが、お手頃価格のものもあるので選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
事前に成分を調べてから化粧品を見直しましょう
赤ちゃんが触れても安心なファンデーションの成分ついてお伝えしました。
ミネラルファンデーションなら、肌への負担を減らすだけではなく、石けん洗顔のみで化粧が落とせます。
育児に忙しいママには時短にもつながるのでピッタリですよね。
赤ちゃんにもママにもやさしいファンデーションを選びのため、事前に成分をチェックしていきましょう。