赤ちゃんの肌は「もちもち」「ふわふわ」というイメージをもつ人は多いでしょう。
しかし実際は赤ちゃんの肌トラブルに悩むママは大勢います。
つい最近まで何ともなかったのに、突然肌が荒れてしまったという経験をもつママもいるはず。
今回はそんな赤ちゃんの敏感肌について、肌のメカニズムに着目してご紹介します。
この記事の目次
赤ちゃんと大人の肌の違い
「赤ちゃんの肌みたいになりたい」「赤ちゃん肌って理想」と思うママも多いのではないでしょうか。
しかし実際のところは赤ちゃんの肌は敏感でちょっとした刺激で荒れてしまうことも。
大人の肌とどう違うの?と思うこともあるでしょう。
まずは赤ちゃんと大人の肌の違いをご紹介します。
- 赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の約1/2
- 肌の水分量が大人よりも少ない
- 皮脂の量が大人より少ない
- 赤ちゃんの肌は中性に近く、大人の肌は弱酸性
大人の皮膚の厚みは約2~3mmなのに対し、赤ちゃんは約1mmしかありません。
また「プルプル」「もちもち」と思われがちが赤ちゃんの肌ですが、実は水分は大人の約1/3の量なのです。
大人の女性にとって悩みの1つである皮脂量も少ないのが特徴です。
赤ちゃんの汗っかきの理由
ちなみに、赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く水分・皮脂が少ないですが、汗腺の数は一緒ということをご存じでしょうか。
赤ちゃんは汗っかきといいますが、これは皮膚全体の面積に対して汗を出す場所がたくさんあるからということなのです。
赤ちゃんはどうして皮膚トラブルを起こしやすいの?
赤ちゃんと大人の皮膚の違いがわかったところで、皮膚トラブルを起こしやすい理由を見ていきましょう。
- 皮膚が薄いので傷つきやすい
- 水分が少ないので乾燥しやすい
- 皮脂量が少ないので肌のバリア機能が低い
- 中性に近い皮膚なので雑菌が増えやすい
- 汗腺が大人と同じ数あるため、汗がたまりやすい
皮膚が薄ければそれだけ外部からの刺激に影響を受けやすくなります。
そのため大人なら何ともないようなことでも赤ちゃんの肌は傷ついてしまうことも。
また、水分や皮脂量は、どちらも肌のバリア機能に大切な役割を果たすので少なければ肌を守ることが難しいですね。
そして中性の肌は雑菌が増えやすいということを押さえておきましょう。
大人の肌は弱酸性ですが、赤ちゃんの肌は中性に近いです。その分雑菌が増えやすい肌環境ということになります。
よだれやミルクなどが肌についたままだと赤くなったり痒くなったりすることがあるので、なるべく早めに拭いてあげましょう。
敏感肌の赤ちゃんに大人用のものを使っていもいい?
赤ちゃんは敏感肌だと聞くと「大人と同じものを使ってもいいの?」と不安に思うママの多いのではないでしょうか。
例えばボディソープ・保湿クリーム・洗濯用洗剤といったものです。
ここで気をつけておきたいのが、赤ちゃんの肌は中性に近いということです。
中性に近づくほど雑菌が増えやすくなるので、赤ちゃんの肌に使う石鹸やボディソープは「弱酸性」のものを選んであげましょう。
赤ちゃん用のボディソープを用意してもいいですし、ママやパパと一緒に使うなら「弱酸性」のものにしてください。
洗濯洗剤も大人用のものだと刺激が強い場合があります。ボディソープにしても洗濯洗剤にしても洗浄力が高い分、刺激が強い可能性があるのです。
そのため洗濯洗剤も赤ちゃん用のものや無添加のものを選んであげるといいでしょう。
また、タオルなどで顔や身体を拭く時にも、赤ちゃん用のものを用意してあげるとベスト。
汗っかきな赤ちゃんはタオルの使用頻度も高く、「よく汗を吸う」「たくさん洗っても丈夫」という面から、綿コットン生地がベスト。
沐浴後も、触り心地の優しいガーゼ生地などでやさしくふいてあげましょう。ナチュラルで刺激の少ないオーガニックコットン生地が特におすすめです。
赤ちゃんの肌トラブルで気をつけることは?
敏感な赤ちゃんの肌を守るためにはどうすればいいのでしょうか。ここでは赤ちゃんの肌トラブルで気をつけたいことをご紹介します。
- 肌についたミルクやよだれをそのままにしない
- 汗をかいたら早めに拭いたり着替えさせたりする
- 拭き取る時はゴシゴシこすらない
- 赤ちゃんに触れる素材は肌にやさしいものを選ぶ
- 保湿を心がける
ミルクやよだれは雑菌が増えるもととなります。そのため赤ちゃんの肌についたらそのままにせず早めに拭き取ってあげましょう。
また赤ちゃんは汗っかきなので、たくさん汗をかいたら汗を拭いたり必要に応じて着替えさせてあげてください。
そのままにしておくと汗疹になる可能性があります。
そして大切なのは拭き取る時はこすらないということです。沐浴の時には泡をつけてやさしく拭き取りましょう。
それ以外の時でもゴシゴシこすらず湿らせたガーゼハンカチなどで拭き取ります。
沐浴タオルの時にもお伝えしたように、綿やコットン、特にオーガニックコットンといった素材であれば、生まれたての赤ちゃんにも安心して使えます。
また、水分量や皮脂量が少ないため大人よりもバリア機能が未熟です。お風呂上りには特に保湿をしてあげるといいでしょう。
今回は赤ちゃんの肌が敏感な理由をご紹介しました。
赤ちゃんの肌は大人の肌の1/2の厚さな上、水分量や皮脂量が少ないのが特徴です。
大人の肌と比べてもバリア機能が未熟なため赤ちゃんの肌は敏感になりがちなのです。
そんな赤ちゃんの肌を守るためには保湿を心がけ、肌についた汚れはなるべく早く拭き取ってあげるといいでしょう。
肌にやさしい素材のガーゼなどを使ってやさしく拭いてあげてくださいね。