赤ちゃんの肌は、プルプルでもちもち。「赤ちゃん肌」なんて言葉もあるくらいです。
しっとりと潤いを感じる赤ちゃんの肌、実は肌荒れしやすい乾燥肌だと知っていますか?
今回は、そんな赤ちゃんの肌ケアにおいて大切な清潔・保湿・肌さわりの良さの3点に注目してお伝えします。
この記事の目次
赤ちゃんの肌荒れには理由があった
生後しばらくは皮脂の分泌が多い赤ちゃんですが、生後1~2か月になると減少します。
赤ちゃんの肌はとても繊細で、バリア機能が未発達。そのため、常に刺激を受けやすい状態になっています。
そして赤ちゃんは汗っかき。実は、汗を分泌する汗腺の数は大人と変わらないんです。
小さい体なのにママと変わらない数の汗腺があるということは、汗をかく量も多くなるということ。
汗による刺激で肌荒れを起こすリスクも高いんですね。
まず、皮膚を清潔に保つ
清潔に保っていても肌荒れしやすいのが、赤ちゃんの肌。
繊細な赤ちゃんの肌を守るためには、やさしい方法でお手入れをすることが大切になります。
ガーゼでやさしく洗おう
赤ちゃんの体を洗うときに使うのがガーゼ。
力加減を間違えると、デリケートな赤ちゃんの肌には刺激となります。やさしく拭いてあげましょうね。
洗う際には、石けんをよく泡立てて、手でやさしく洗います。
そしてガーゼを使って石けんを流したり、湯を拭き取ってあげましょう。
忘れがちなのが、耳の後ろ。ここも汗をかいてしまいます。
背中を洗う態勢になったとき、首と一緒に洗いましょうね。
いつもより汗をかいてしまう暑い時期は、1日1回にこだわらず2回になってもいいと思います。
赤ちゃんの様子とママの体調に合わせて沐浴や入浴をしましょう。
口まわりも気をつけて
赤ちゃんの口まわりもデリケート。よだれで肌荒れを起こしてしまうこともあります。
また、生後5~6か月を迎えると離乳食がスタートするため、食べこぼしが刺激になることもあるんです。
授乳後や食事後は、口のまわりをやさしく拭きましょう。
肌荒れが気になる時は、授乳前や食事前、口まわりにワセリンを塗るのも効果的。刺激から肌を守ることができます。
終了後にやさしく拭いたら、もう一度ワセリンを塗って保湿すると乾燥を予防できますよ。
おむつかぶれを防ごう
おむつの中は汗やおしっこで蒸れやすくなります。
また、おしっこやうんちが刺激になって「おむつかぶれ」になってしまうこともあります。
おむつをこまめに取り替えることも大切ですが、きれいに拭き取ったあと保湿をすることも重要になります。
クリームやワセリンを塗って、少しでも刺激を抑えてあげましょう。
お腹や足のつけ根も、おむつのゴムで擦れて刺激を受けやすい場所です。一緒にクリームを塗って保湿してくださいね。
こまめな保湿も重要!
赤ちゃんは汗っかきですが、実は乾燥肌の持ち主。
肌のバリア機能が未発達なため、すぐ乾燥してしまいます。
保湿は1日2回
エアコンが効いた部屋で過ごしていると、私たちの肌も乾燥しがち。
肌のバリア機能が未発達な赤ちゃんはさらに乾燥することになります。
お風呂上りの保湿だけではなく、朝起きた後にも全身にクリームを塗ってあげましょう。
乾燥ナンバーワンは頬
赤ちゃんの頬は乾燥肌のサイン。頬が赤い姿はかわいくて癒されますが、乾燥が原因なんです。
体は衣類で守られていますが、頬はそのまま外気に触れています。そのため肌荒れが目立ちやすいんですね。
特にお出かけ前は、顔や頬にクリームやワセリンを塗ってあげましょう。
肌さわりの良いものを選ぼう
ママにも肌さわりの良い衣服やタオルがいいように、赤ちゃんにとっても肌さわりの良いものが一番。
赤ちゃんの肌に直接触れる肌着やタオルは、特に気を配りたいところですよね。どのようなものが最適なのか見ていきましょう。
コットン100%が最適
コットンが優れているのは、吸湿性と保湿性があって通気性がよいこと。
季節に合わせて素材を選ぶことで、肌にやさしいコットン100%の衣服を効果的に活用することができます。
オーガニックコットンを選ぶと、さらに赤ちゃんの肌にやさしい衣服ということになりますよ。
縫い目が表にある肌着を選ぶ
赤ちゃんの肌は、とてもデリケート。直接肌に触れる肌着にはこだわりましょう。
縫い目は表側にあるものを使うことで、少しでも刺激を減らすことができます。
また、縫い目がないシームレスの肌着を選ぶこともおすすめ。
洗濯表示などのタグが表側についているものを選ぶことも重要ですね。
体温調整しやすいように
汗っかきの赤ちゃん。そのままにしておくと、あせもや痒みなど肌荒れに繋がる原因になります。
家にいるときは着替えたり拭いたりしやすいですが、お出かけ先では難しいですよね。
そこで、体温調整がしやすいように重ね着をおすすめ。薄手の服を重ね着しておくと体温調整しやすいですよ。
また、上下別の衣類を着ておくと、お出かけ先でも脱ぎ着が簡単になります。
タオルも肌にやさしいものを
お風呂上り、赤ちゃんの肌に直接触れるからこそ肌にやさしい素材のものを選びたいのがタオル。
赤ちゃんの成長とともに、日常でもガーゼハンカチではなくタオルの出番が増えてきます。
そんなタオルも、オーガニックコットンを使用したものなど肌にやさしいものを選びましょう。
オーガニックコットン以外の場合は、パイル素材が速乾性や吸水性に優れているのでおすすめですよ。
ママにも赤ちゃんにも優しい方法で肌荒れ対策を
赤ちゃんの肌荒れを防ぐのに必要なのは、「清潔・保湿・肌さわりの良さ」の3点が大切だということをお伝えしましたが、いかがでしたか。
特別なことが必要な訳ではなく、授乳や食事、おむつ交換や着替えといった育児の流れの中でできることを挙げてみました。
手洗いを頻回にするママの手もクリームやワセリンが守ってくれるので、赤ちゃんと一緒に使ってみましょう。