いつになっても悩みがつきないのが育児。自分の子育てがこれであっているのか、などと不安になることも多いですよね。今の世の中、「他人の意見」が簡単に耳に入ってしまう時代です。知りたい情報が簡単に入るというメリットもありますが、その反面、子育てに関して余計に神経をとがらせているママも少なくありません。ただでさえ忙しい毎日なのに、『完璧』に子育てしようと必要以上に頑張りすぎていませんか?はじめから「できる母親」の人なんていません。考え過ぎずにママが心に余裕をもって、ゆったりとこどもと向き合えるのが一番大切なこと。今日は、少しずつでも前に進んでいけるよう、そんな肩に力が入りすぎてしまうママに送りたい『10のこと』をご紹介します。
この記事の目次
1.他人と比べない
ママもこどもも性格はさまざま。今いる環境だって違うのだから、他の人と違うことは当たり前のこと。そんなこと頭のなかではわかっていても、ついつい、「他のママはできているのに、どうして私は。」「他の子は大人しいのに、どうしてうちの子は落ち着きがないの。」などと悩んでしまうこともありますよね。持って生まれた性格や能力があります。ママやこどもが、それぞれ持った力を最大限に活かせればそれでいいこと。また、成長が著しい幼いこどもには、個人差があるもの。今はできなくても、時間が経てばできてくることだってあります。特に大切なのは他人に目を向けるではなく「自分のこども」にちゃんと目を向けて、上手にできたことはきちんと褒めてあげてくださいね。それぞれ個性があるように、ママやこどものペースも違います。自分たちにあったペースで進んでいければいいということを忘れないでください。
2.情報を集めすぎない
ネットで簡単に調べられる世の中ですが、すべての情報が正しいとは限りません。また、自分が調べたいことを調べているわけですから、情報に偏りがあることだってあります。目に入った情報だけを信じてしまうのも危険なこと。自分に合っていそうだと感じたなら試してみるのもありですが、あまりのめり込むのも問題です。ネットなどの情報収集は必要最低限にとどめておき、惑わされないようにしておきましょう。もし、情報過多でどうしていいかわからなくなった時は、一端、情報から離れて、自分の目でこどもを見てあげましょう。それでも気になる場合は、ネットではなく専門の機関、例えば病気や体の変化で気になる場合なら「病院」、こどもがごはんを食べないなどの日常的な相談であれば「保育士」や「助産師」のいる役所や地域の子供センターなどに電話してみるといいでしょう。
3.ひとりで悩まない
ひとりで考えこむと、あることないこと考えてしまいがち。堂々巡りで、結論がでないことだって良くありますよね。心にあるモヤモヤを言葉にすることでも、少し軽くなるもの。時間があれば、無料の相談会や市の施設を訪れてみるのもいいですよ。対面ではちょっとという場合は、電話相談を行っているところもありますので一度試してみてはどうでしょうか。また、同じ年齢のこどもがいる遊び場にたまに顔を出してみるのも気分転換になります。観察していると、案外、同じ悩みを持っているママが多いこともあるのです。そうですよ。悩んでいるのはひとりではないのです。しかも、毎日一緒にいて自分では気がつかなかったこどもの成長を、他の人が教えてくれることだってあります。頻繁にではなくてもいいので、気が向いたらのぞいてみてもいいと思いますよ。
4.気分転換をする
自分がひとりで子育てしなきゃ、と根詰めていませんか?確かに、パパが忙しい、実家が遠いなどの理由で、必然的にママの方がこどもの面倒をみることが多くなるかもしれません。ですが、ママだってひとりの人間です。息抜きができなければ壊れてしまいすよね。ママは頑張るのが当たり前、こどもの面倒をみるのが当然、といった「こうあるべきママ像」が強すぎて、ママがリフレッシュするなんて、ありえないと言った声も良く聞きます。ですが、肩を抜いて育児をするためには、少しこどもと離れることも大事なこと。何も何時間も外出するといった大それたことでなくても、別の部屋にいて音楽を聴いたり、映画や本を読んだり、ゆっくりお風呂に入ったりと普段は時間に追われてできないことをするのでも十分です。中には、こどもがママっこだったり、完全母乳育児だったりと、長時間こどもと離れることができない場合もありますから。本来ならパパが率先してそういった機会を作れるといいのですが、難しい場合もありますよね。パパ以外の親戚や頼れる人がいるなら、お願いをする。もしくは、民間の「サポート」や「ベビーシッター」「一時保育」などを利用するのもひとつの手です。好きなことができる時間が少しでもあることで、気分転換になります。そんなリフレッシュできる時間を「甘え」とは考えずに、また育児を頑張るための「活力」ととらえてみてはいかがでしょうか。
5. 完璧を目指さない
育児はわからないことだらけ。育児書を頼りにやってみたものの、その通りにならないと不安になりますよね。はじめての子育てならなおさらです。ですが、こどもはロボットではありません。思うようにならないのが当たり前。育児には本には書かれていなくても、ママの勘や何となくと感じていることが正解といった「感覚的」なところもあります。また、こどもは日々成長しています。以前通用したことが今日も同じように通用するとは限らないんです。こどもと向き合い、観察を重ねていけばいずれ、自分の子育て方法が確立していきます。焦る気持ちはわかりますが、はじめからうまくできる人なんていなくて、失敗だってします。失敗から学んで、こどもと一緒にママも成長するという気持ちで、子育てを楽しんでいけるといいですね。
6. 試行錯誤してみる
うまくいかないなぁと思ったら、少し視野を変えてみるのもおすすめです。ひとつのことにこだわり過ぎると周りが見えなくなるもの。前回ダメだったことも時間がたつと案外すんなりいったりすることもあります。いくつか方法を見つけて試行錯誤してみましょう。無理に頑張る必要はありませんが、気分が良い時に色々と試してみて、自分なりの子育てを見つけてみましょう。
7. 深呼吸してみる
子育てに「イライラ」はつきもの。思い通りにいかないことなんて山ほどあります。その度に、全力で育児をしていたらママだって疲れちゃいますよね。そんな時は1度、深呼吸をしてみましょう。ゆっくり深く息を吸うことで、落ち着きを取り戻し、冷静になれるものです。もうこれ以上手に負えない!!と感じたら、こどもを安全な場所に連れて行き、少し離れて様子をみる。そして、自分を客観視してみましょう。こどもの行動にばかり集中しすぎてしまい、他のことが考えられない状況では、良い解決策を見逃してしまうことも多いのです。こどもにイライラするのは仕方のないこと。思い通りにいかないのが子育てです。ですが、こどもにそのイライラをぶつけてしまわないように、ママが落ち着きを取り戻すことが大切ですね。
8. 家事はほどほどに
ひとりの人間を育てるのは本当に大変なことですよね。育児をしながら家事も完璧にこなそうとするのはとても労力のいること。日中家にいるからって、全部こなさなければいけないと思っていませんか?体調が悪かったり、気分がのらなかったりする時は無理に家事をしようとしないで、手を抜いてみましょう。むしろ、ママがいっぱいいっぱいになって、こどもに当たってしまったり、ダメな母親だと追い詰めてしまったりすることの方が問題です。人それぞれ、できるできないがあります。また、他の人やモノに頼ることは悪いことではないということを知り、自分がちょっと厳しいと感じたら、手を抜いて休みましょう。今の世の中便利なものが溢れているのですから、うまく利用して、自分を労わってあげてくださいね。
9. 頭の切り替えをする
こどもに当たってしまったり、やりすぎてしまったなぁと自己嫌悪に陥ることも多いと思います。ママだって人間です。間違いを起こしてしまうことだってあります。たとえ、今日いっぱい怒ってしまったとしても、明日はいっぱい笑わせてあげようという気持ちで、前向きになってみましょう。育児は長い階段をゆっくり上がっていくようなものです。すぐには切り替えは難しいかもしれませんが、少しずつ訓練して笑いの絶えない子育てができるといいですね。
10. 子どもとの時間を作る(遊んであげる)
家事や仕事に追われて気がついたら、子供との時間を作るのが後回しになっていませんか?こどもとのスキンシップはとても大切なこと。一緒にお風呂に入ったり、お膝の上で絵本を読んだり、一緒におもちゃで遊んだり、方法はいくらだってあります。大好きなママがそばにてくれる安心感で、こどもが笑顔になる回数も増えます。その笑顔ほどかわいいものはありませんよね。愛情は「量」ではなく「質」です。短い時間でもいいので、こどもを愛する気持ちが素直に伝わるように、ママも心がけてみましょう。
こどもの成長はあっという間です。育児は大変ですが、一緒にいられる今この瞬間はとても短く、もう味わうことができません。そんな貴重な時間を、ママがイライラしていたり、暗い顔をして終わるなんてとてももったいないことです。確かに、やることが多くて時間や心に余裕が持てないと、つい口調も強くなってしまうこともありますよね。頭の中でわかっていても、それをうまく行動にうつせない時だってあります。けれど、こどもはママが大好きです。ママの心と体が安定していることがこどもの安心に繋がっていることは、ちゃんと覚えておいてくださいね。育児はうまくいかないときもあると割り切り、こどもと一緒に楽しい時間を過ごせる努力はおしまずにしてほしいです。子育てに正解はありません。マイペースに進みながら、ママとこどもにとって最良の方法を見つけていけるといいですね。