赤ちゃんの運動の発達を助けるといわれる「タミータイム」というものを知っていますか?
アメリカでは一般的となっているタミータイムですが、日本ではまだ広く知られているわけではありません。
今回は、そんなタミータイムについてご紹介します。
この記事の目次
「タミータイム」ってどんなもの?
タミータイムとは、赤ちゃんがうつ伏せになる時間を作ることです。
「うつ伏せ練習」「腹ばい練習」「うつ伏せ遊び」と呼ばれることもあります。
うつ伏せになると、赤ちゃんは首を動かして頭を上げようとしたり、顔を横に向けようとします。
赤ちゃんとはいっても頭は重いもの。まだ未発達の首や肩の筋肉を使って頭を持ち上げようとするのですから、タミータイムを行うことで筋肉の発達が早くなるといわれているのです。
つまり、タミータイムを取り入れることで赤ちゃんの筋肉が発達し運動能力が高まるとされています。
首や腰が座ったり、ハイハイをするのを手助けすることができるでしょう。
タミータイムはいつからできる?
タミータイムは、生後1か月ごろから行うことができます。
生後1か月からうつ伏せにしてもいいの?と不安に思うママもいるでしょう。
もちろん、最初は赤ちゃんの負担を考慮して短時間から始めることが大切です。
このあと「タミータイムのやり方とポイント」で詳しくご紹介するので、ぜひ読み進めてくださいね。
タミータイムのやり方とポイント
赤ちゃんのうつぶせ寝は、乳幼児突然死症候群のリスクなどから、避けているママも多いのではないでしょうか?
しかしやり方や注意点を知っておけば、赤ちゃんの成長を手助けする「タミータイム」として安心して行うことができるのです。
まずは、タミータイムの正しいやり方とポイントをご紹介します。
赤ちゃんの成長に合わせて行えば安心して行うことができるでしょう。
生後1か月ごろ
初めてのタミータイムは、1分程度の短時間から始めてください。
まず、ママが赤ちゃんを抱っこしてからひっくり返し、優しく腹ばいに寝かせてあげるのです。
赤ちゃんは首を持ち上げようとしたり、顔を横に向けようをするでしょう。
生後2~3か月ごろ(首が座る前)
まだ首が座っていない段階ですが、生後1か月ごろと比べて首を持ち上げようとする力がついてきます。
赤ちゃんの様子を見ながら数分程度タミータイムをやってみてください。様子を見ながらだんだん時間を延ばしていくといいでしょう。
また、この時期の赤ちゃんは周りのものに興味を示し始めます。
赤ちゃんに積極的に声をかけたり、首を持ち上げた目線の先におもちゃを置いてあげるのもいいですね。
ママも一緒にうつ伏せになれば、赤ちゃんも遊び感覚で楽しめるでしょう。
寝返りができるころ
タミータイムをやると、赤ちゃんの首や肩の運動機能の発達がよくなるといわれています。
頭を持ち上げる練習をしているので、首が座るのが早いこともあるとか。そして、首が座ったら次は寝返りがうてるようになりますね。
この頃になると、ママが赤ちゃんをうつ伏せにしても、赤ちゃんが自分で寝返りをするようになります。
「もう少しタミータイムを!」と思うかもしれませんが、寝返りをうつのも赤ちゃんにとって運動のひとつ。
無理にうつ伏せに戻そうとすると嫌がってしまうこともあるでしょう。
そのため、赤ちゃんが寝返りをうつときは赤ちゃんの動きに合わせてあげてくださいね。
また、このころになるとさらにうつ伏せになれる時間が増えるようになります。
うつ伏せで遊べるおもちゃを使ったり、ママもうつ伏せになって一緒に遊んであげれば赤ちゃんはきっと嬉しいはずです。
何を気を付ければいいの?タミータイムの注意点
うつ伏せにするのは、赤ちゃんの運動機能の発達を手助けする一方でリスクもあります。
ここでは、タミータイムの注意点をご紹介します。
ぜひ注意点を参考に、リスクを回避して安全なタミータイムをやってみてください。
短時間から始める
先ほどやり方とポイントのところでもご紹介しましたが、最初は短時間から行ってください。
赤ちゃんが嫌がったり苦しそうな様子があればすぐに中止します。
そして、1日に何回もやらなくて大丈夫。まずは1日1回からやってみましょう。
必ずママが見守る
タミータイムを行うときには、必ずママが見守るようにしましょう。
ちょっとだけだからと思ってその場を離れてしまわないように気を付けてくださいね。
うつ伏せにする場所に注意
ふかふかのクッションや枕の上だと、赤ちゃんの顔が塞がれてしまったり、体が埋もれてしまうことも。
タミータイムは固めのマットやベビー布団など安全なところで行ってください。ママの胸の上でやるという方法もありますよ。
授乳や離乳食の直後は避ける
うつ伏せになるということは、胃やお腹が圧迫されることになります。
そのため、授乳や離乳食の直後にタミータイムをやると赤ちゃんが吐いてしまうこともあります。授乳や離乳食の直後は避けてくださいね。
ハイハイが始まるまでの運動として行いましょう
生後1か月ごろから始めるタミータイムですが、いつまでやるのでしょうか?
つまり、赤ちゃんが自分でうつ伏せができたり、ハイハイをして動き回ることができるようになれば、あえてママがやってあげる必要はないでしょう。
赤ちゃんがハイハイができるようになるまで…と思ってくださいね。
今回はハイハイ赤ちゃんの成長を手助けするタミータイムについてご紹介しました。
うつ伏せ練習のタミータイムは、赤ちゃんの運動機能の発達に役立ちます。
ぜひこの記事を参考に、安全にタミータイムをやってみてくださいね。