生後2か月くらいを過ぎると、赤ちゃんと一緒にお出掛けする場面も増えますよね。
そんなときに気になるのは、紫外線。ママも気になる紫外線対策ですが、赤ちゃんはどのように対策したらいいのでしょうか。
赤ちゃんに負担を掛けない紫外線対策について、気をつける点や日焼け止めについてお伝えします。
この記事の目次
どうして紫外線対策が必要なの?
温かくなって出かける機会が出てくると、ママも気になる紫外線。
赤ちゃんは対策しなくてもいいんじゃないの?と思う方もいるかも知れませんが、生後3か月までに必要な理由があるんです。
赤ちゃんの肌はデリケート
それでは、ママと比べて、赤ちゃんの肌の特徴的な点は、次の3つです。
- 角層とよばれる皮膚の表面がうすいため、外部刺激を受けやすい
- 水分量や皮脂量が少ない
- 皮膚のバリア機能が弱い
デリケートな肌を持つ赤ちゃんにとっては、むしろ大人では問題ない紫外線量でも刺激になる可能性があるんです。
やけどのリスクも高まるため、日焼け止めなどを使った紫外線対策が必要なんですね。
骨を強くするために必要だからこそ
では、赤ちゃんが紫外線に当たらないようにすればいいのかというとそういうわけではありません。
新生児は日光浴をすることで、骨を強くするビタミンDを得ることができます。
ビタミンDは食事だけではなく太陽光からも生成され、カルシウムの吸収を助ける作用があります。
ということは、骨を丈夫にするんです。
紫外線といえば、UVAやUVBといった言葉を聞いたことがありませんか?
ビタミンDは、UVBを浴びることで生成されることが知られています。
紫外線と聞くと、「日焼けをする」「皮膚がんの原因になる」などマイナスイメージが強いですが、適度な日光浴は成長のためにも必要なんです。
日焼け止めは、ここに注目して選ぼう!
赤ちゃん用の日焼け止めは、販売されています。
その中から、赤ちゃんにピッタリのものを見つける必要がありますね。
避けたい成分
日焼け止めに入っている成分の中に、赤ちゃんの肌には刺激になるものがあります。
避けたい成分は次の4つ。
- 合成界面活性剤
- 合成ポリマー
- 防腐剤
- 窒素化合物
ママが持っている日焼け止めには配合されている成分が含まれます。
しかし、デリケートな赤ちゃんの肌には負担になるんです。そのため、最低でも上記の4つは避けましょう。
ノンケミカルが安心
「ノンケミカル」という言葉を聞いたことはありませんか?
紫外線が肌に届くまでに吸収して熱として放散する、「紫外線吸収剤」がふくまれていないものを「ノンケミカル」と呼びます。
日焼け止めとしての効果は低いのですが、肌への負担は格段に低いため低刺激だとされています。
赤ちゃんの負担にならないよう、ノンケミカルのものを選びましょう。
ママも気になるSPFやPAは?
日焼け止めを購入するときに気になるのは、SPFやPAではないでしょうか。
赤ちゃんに最適なSPFは10~20、PAは+~++と言われています。
この数値を見ていると「効果があるの?」と心配になってしまいますが、SPFやPAが高いものほど肌に負担を掛けているんです。
ですので、ママの日焼け止めを赤ちゃんに塗る、なんてことは避けてくださいね。
数値の高いものを選ぶより「こまめに日焼け止めを塗り直す」方が、ママにも赤ちゃんにも肌への負担が低くなり、日焼け止めの効果を発揮することになります。
タイプ別でみる、赤ちゃんの日焼け止め
それでは、赤ちゃんの日焼け止めをタイプ別にご紹介します。
赤ちゃんのタイプや使い勝手によって自分に合うものを選びましょう。
ミストタイプ
ミストタイプの日焼け止めは、振りかけるだけなので広げやすくて簡単です。
ですが、塗りムラができるのが難点。ママの手にもミストタイプの日焼け止めをつけて、伸ばして塗ってあげましょう。
乳液タイプ
乳液タイプのものは、伸ばしやすいこととノンケミカルのものが多いことが特徴です。
また、肌の乾燥を防ぐことも可能です。
ジェルタイプ
ジェルタイプは伸ばしやすいことが特徴。
肌触りもサラッとしているので、赤ちゃんが嫌がることも少ないです。
赤ちゃんの日焼け止め選びで特に大切なこと
おすすめしたいのは、どのタイプであってもオーガニックのもの。
オーガニックの日焼け止めは、紫外線を反射させることで肌への刺激を防ぐ「紫外線錯乱剤」が配合されていることが多く、肌への負担が少ないことが特徴。
また、赤ちゃんは、知らず知らずの間に日焼け止めを塗った指や肌をなめてしまう可能性もあります。
少しでも体への負担を減らすためにはオーガニックのものがいいんですね。
日焼け止めと一緒に気を付けたいこと
最後に、紫外線対策として日焼け止め以外に気をつけてほしい点をお伝えします。
紫外線が強い時期
紫外線が強いとされる時期は、大きく4~10月と言われています。
3月頃から強くなり始めて、5~7月に最も強くなるのが特徴。
そして紫外線が強い時間帯は、10~15時です。
時期や時間帯によって対策方法を選びましょう。
紫外線対策は日焼け止めだけではない
赤ちゃんに使用できる日焼け止めについてお伝えしてきましたが、紫外線対策は他にもあります。
ママが紫外線カットのアームカバーなどを使うのと同じように、赤ちゃんにも日焼け止め以外の紫外線対策を行いましょう。
帽子を嫌がる赤ちゃんもいますが、簡単にできる紫外線対策になります。
また、ベビーカーに乗せるときはサンシェードやブランケットを使いましょう。
ブランケットには服タイプのものや、接触冷感タイプのものもあります。時期に合わせて選べば、上手に紫外線対策ができるんですよ。
からだ全体に塗ろう
肌が見えているところだけ塗ってしまいがちな日焼け止め。
元気に手足を動かす赤ちゃんのことですから、いつのまにか袖がめくれあがっている、なんてこともあり得ます。
そのため、からだ全体に塗ることをおすすめします。
関節部分や首元は、塗り忘れしやすい部位です。
ママの手に日焼け止めをつけて、全身に伸ばしてください。
保湿を忘れないで
肌への負担を少しでも減らすためには、日焼け止めをきれいに洗い落とすことと、そのあとの保湿が重要になります。
外気に触れた肌は乾燥していますし、紫外線を浴びると余計に乾燥してしまうんです。
また、保湿までスムーズにいけるよう、日焼け止めを選ぶ際には、肌への負担を少しでも減らせるよう石けんだけで洗い落とせるものを選びましょう。
普段と同じように入浴した後は、しっかりと保湿。乾燥から赤ちゃんの肌を守ってあげましょうね。
赤ちゃんのことを考えた、負担にならない紫外線対策
赤ちゃんの紫外線対策についてお伝えしました。
赤ちゃん用の日焼け止めなどを準備する必要はありますが、基本的にはママと同じような方法でいいんです。
紫外線対策をして、赤ちゃんとのお出掛けを楽しみましょう。