生後6カ月を過ぎたころから開始する離乳食。
栄養面を考えたり、アレルギーの有無を見極めたり、ママの試行錯誤が大変な時期でもあります。
おまけに、徐々に食べられる物も増えてきたころに離乳食を食べてくれなくなった、と頭を悩ませることも…。
でも、1歳児が離乳食を食べなくなっても決して落ち込む必要はありません。
実はそこには、喜ばしい理由も含まれています!
この記事の目次
1歳から急に離乳食を食べなくなった…どうして?
お子さんに離乳食をあげようとしたとき、いらない!と手やお口を拒否されて困ってしまった経験はありませんか。
「私の作る料理がおいしくないのかも…」と、気に病む必要はありません。それは、お子さんが立派に成長していることの証でもあります!
自我が芽生えはじめた
あれもイヤ・これもイヤのイヤイヤ期が訪れるのは3歳前後といわれていますが、1歳でも少しずつ自我が芽生えているそうです。
そのため、まだお話ができないお子さんは、「これは食べたくない」「あれを食べたいからこれはイヤ」といった気持ちを大雑把に表現し始めます。
これは、お子さんにとって大事な意思表示の第一歩。
食べるのを嫌がられるのは大変ですが、これも自我の芽生えと思うと親にとってうれしい成長ですね。
子どもの意思表示方法とは
お子さんに自我が芽生えた証!そのため、離乳食をイヤ!というとき、こういった気持ちがでてきてお子さんなりの意思表示を示します。
おなかがすいていない
しっかりと食事の時間を定着させなくては…といつも同じ食事時間にしているママも多いと思います。
でも、今はあんまりおなかがすいていない!というときがお子さんにもあります。
無理をして食べさせようとせずに、ごはんの時間をずらしてあげるなど対応してあげましょう。
ママの焦りを感じ取っている
「ママのイライラは赤ちゃんにもうつる」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
時間に追われていると、食事がすすまない状況に焦ったりしてしまうかもしれません。
それが気づかないうちにお子さんにもうつってしまい、お子さんも食事をする気分にならないということも。
お子さんの食事時間には、できるだけ和やかな雰囲気を作ってあげてくださいね。
メニューが嫌だから
わたしたち大人と同様、お子さんにも少しずつ好き嫌いもでてきます。
- 自分の好きなメニューのときには喜んでたべるけれど、苦手なメニューのときには食べない
- はじめて見たメニューのときは食べない
といった行動をとることもあります。
これもお子さんの味覚がしっかりとしてきた証。
反応を見ながら、少しずつお子さんの好みを探っていきましょう!
体の調子が悪い
離乳食を食べない理由に、体の調子が悪くて食べられる状態じゃないこともあります。
- 熱はないか?
- どこかを痛がる&かゆがるそぶりをしないか?
- いつものように元気があるか?
などを注意深く観察し、気になるところがあればすぐに専門医に診てもらいましょう。
離乳食を少しでも食べてもらう方法
意思表示ができるようになった我が子の成長は嬉しいけれど、やっぱり食べてほしいと思うのが親心。
同じ体験で悩んだ先輩ママたちのなかには、こんな方法で、お子さんが少しずつ食べるようになった!という方もいます。
食べ散らかしても気にしない
手づかみでご飯を食べるお子さんのまわりには、食べ散らかしたあとがいっぱい。
あまりの散らかしぶりにがっくりとするママもいるでしょう。
ですが、この手づかみで食べる行動こそがお子さんの成長を促します。
食べ物に興味を抱き手づかみで食べ物を認識し、食べ物に触れること・匂いを嗅ぐこと・味を感じることで五感も成長します。
はじめはうまくつかめなかったり、食べ散らかしたりでぐちゃぐちゃになってしまいますが、これもお子様の成長過程のひとつ。
おおらかな気持ちで見守ってあげましょう。
食事の途中で気分転換をさせる
お子さんがどうも食事の気分じゃないかな…と感じたら、気分転換させてみましょう。
- 食育の絵本などを読んであげる
- 食べ物の形をしたオモチャなどを使って、食べ物屋さんごっこなどをする
などをしているうちに、お子さんも食べる気分になることも多いようですよ。
料理や器に変化を持たせてみる
いつものメニューをお子さんが興味をもつように変化を加えてみましょう。
あまりにも力を入れてしまうと、ママの負担が増えてしまうので、
- 野菜や果物のカットの仕方を変えてみる」
- お子さんの好きな色やキャラクターのお皿に入れてみる
など、ちょっとだけ工夫してみましょう。
ちょっとした変化でも、お子さんが興味を持ってくれることもありますよ。
食事の前にいっぱい遊ぶ
最近あまり離乳食を食べないな…と思ったら、お子さんとの行動を見直してみましょう。
お部屋にいることが多く、体を動かしていないようなら食事の前に遊びの時間を設けてみましょう。
- 食事時間の前に散歩に出かける
- お部屋で体を動かす遊びをしてみる
など、どんなことでも大丈夫!いっぱい体を動かしたら自然とおなかもすいてきて、すんなりとご飯を食べてくれるようですよ。
今回は、1歳児が離乳食を食べない理由と、離乳食を食べてくれるための方法についてお伝えしました。
まだ小さいながら自我もわずかに芽生え、ママが思ったとおりに食べてくれないこともあります。
きちんと食べさせなくては…とあせる気持ちもありますが、ここはママとお子さんの知恵比べ!
食べないときもお子さんのうれしい成長の証と思って、色々チャレンジしてみましょう。
いつものメニューや行動に少しだけ工夫をして、お子さんに食へ興味を持たせてあげてくださいね。