初めての離乳食に、不安を感じるママは多いかと思います。
赤ちゃんにとって初めて口にする食材は、アレルギーのことが心配ですし、何を食べさせたらいいかわからないこともあるでしょう。
今回は、離乳食をはじめた赤ちゃんが食べれる食材と食べれない食材をご紹介します。
これを読めば安心して離乳食を進めるヒントになるかもしれません。
離乳食を始めるタイミングや時期については、「離乳食はいつから?量は?初めての離乳食で知りたいアレコレ!」をチェックしてみてくださいね。
この記事の目次
離乳食初期で食べられる食材は?
離乳食初期は「ゴックン期」とも呼ばれ、食べ物を口に入れて飲み込む練習の時期です。
最初は赤ちゃんの様子を見ながら1日1食の離乳食から始めていきます。
ゴックン期は生後5~6か月くらいが目安です。
ゴックン期という名前にあるように、赤ちゃんが「ゴックン」と飲み込めるようなペースト状やすりおろしたものを食べさせてあげてください。
また、赤ちゃんはまだ消化器官が発達していないので消化のいい食材を選びましょう。
しっかりと火を通してあげることで、赤ちゃんのお腹への負担を減らすことができます。
具体的に何が食べられるの?
この離乳初期に食べられる食材としては以下のものがあります。
- お粥
- 野菜
- ヨーグルト
- 白身魚
- 卵黄
まずは、通常の10倍の水分で作る10倍粥から始めましょう。
毎回10倍粥を作るのはママにとってはとても大変なことですが、冷凍保存をして必要な分だけ使うという方法もありますよ。
お粥に慣れたら加熱した野菜にも挑戦してみてください。
じゃがいもやかぼちゃをゆでてペースト状にしたものがおすすめです。野菜の甘味があり、繊維が少ないので消化しやすいでしょう。
お粥や野菜に慣れてきたら白身魚でたんぱく質をとりましょう。
「白身魚をペーストにするのは大変」「やり方がわからない」というママもいるかもしれませんね。
そんな時は、お湯で溶くだけで白身魚のペーストが作れるベビーフードもあるので活用してみてください。
ちなみに、卵アレルギーを引き起こすアレルゲンは、卵白に多く含まれます。
そのため離乳食ではまず卵黄から始めるのです。固ゆでした卵の、卵黄の部分だけを茶さじ1杯分から始めてみてください。
離乳食中期で食べられる食材は?
生後7~8か月の離乳食後期は「モグモグ期」といわれます。
口を閉じてモグモグと食べることの楽しみが分かってくる時期です。
これまでは飲み込む練習だったのが、食材をつぶして食べる練習に変わってきます。回数は1日2食に増やしていきます。
具体的に何が食べられるの?
モグモグ期に食べれるようになる食材はこちらです。
- 豆腐
- ささみなどの鶏肉
- 醤油や味噌
モグモグ期ではささみなどの鶏肉も食べれるようになります。
しっかりと過熱して、すり身にすることで赤ちゃんも食べやすくなります。
また、味付けに醤油や味噌を使ってバリエーションを増やすことができるのも、この時期の特徴です。
塩分が多すぎると赤ちゃんの体に負担になってしまうので、風味付け程度に味付けをしてください。
ただし、大豆アレルギーのある赤ちゃんに醤油や味噌も要注意。まずは少量ずつ使ってくださいね。
離乳食後期で食べられる食材は?
離乳食後期は「カミカミ期」ともいわれ、食べ物を噛む練習をする時期です。
このころには乳歯が生えている赤ちゃんもいるでしょう。
歯茎でつぶせるくらいの柔らかいものを食べさせてあげてくださいね。
この時期になるとさらに食べれる食材が増えてき、回数も1日3食に増やします。
ただ、1日3食とはいっても、1回の食事に食べられる量は多くはありません。
そのため補食が必要な赤ちゃんもいるでしょう。
具体的に何が食べられるの?
- 豚肉や牛肉
- 青魚
- うどんやパスタなどの麺類
この時期になると豚肉や牛肉も食べれるようになります。
また、白身魚だけでなく青魚も食べれるため、離乳食のバリエーションが豊富になるでしょう。
小麦粉アレルギーのない赤ちゃんならうどんやパスタも食べれます。
柔らかくゆでて、一口大に切ってあげると食べやすいですね。
カミカミ期になると自分の手でつかんで食べる「手づかみ食べ」もできるようになります。
パンケーキやスティック野菜、チーズなどを補食にするのもいいですよ。
アレルギーに注意!?離乳食で食べられない食材は?
離乳食で食べられない食材といえば、アレルギーをイメージするママも多いでしょう。
赤ちゃんの消化器官は未発達ですし、免疫力も高くないので大人よりもアレルギーには要注意ですね。
離乳食で食べられない食材を上げてみましょう。まずはアレルギーに注意が必要な食材です。
- そば
- エビやカニなどの甲殻類
- ピーナッツ
- 卵白
これらは食物アレルギーとして代表的なものです。
卵白は卵アレルギーを起こすリスクが高いので、離乳食では食べさせず離乳食完了頃から少量ずつ食べるようにしていきましょう。
気を付けないといけない食材は他にも…
アレルギー以外にも注意が必要な食材があります。
これらは離乳食では食べさせず、飲み込む力や消化器官が発達してから食べさせるようにしてください。
- 刺身などの生魚
- もち
- はちみつ
生の食材は食中毒に注意が必要です。大人は何ともなくても、消化器官や免疫力が未発達な赤ちゃんは食中毒を起こすこともあります。
刺身などは2~3歳くらいからにしてくださいね。
もちは窒息のリスクがあるため離乳食で食べさせるのは避けた方がいいでしょう。
また、1歳未満の赤ちゃんに食べさせてはいけない食材が「はちみつ」です。
はちみつにはボツリヌス菌というものが含まれます。
消化器官が未発達な赤ちゃんはこのボツリヌス菌を消化できず「ボツリヌス中毒」になるリスクもあるのです。
甘くて栄養価も高いはちみつですが、食べさせるのは消化器官が発達した1歳以上にしてくださいね。
今回は離乳食で食べれる食材と食べれない食材についてご紹介しました。
ママにとっても初めての離乳食は、不安も大きいでしょう。
ですが、正しい知識で離乳食を進めることで、赤ちゃんに食事の楽しさを教えてあげることができます。
ぜひこの記事を参考に食材を選んでくださいね。