赤ちゃんが母乳やミルクのような液体ではなく食べ物から食事をする練習、それが離乳食です。
離乳食は赤ちゃんにとってもママにとっても初めての経験。不安に思うママも多いのではないでしょうか。
今回は初めての離乳食前に、知っておきたいことをご紹介していきます。
この記事の目次
離乳食はいつから始める?離乳食を始める目安とは
離乳食を始める時期に悩むママもいるでしょう。
以前は、生後2~3か月くらいから果物のすりおろしたものを離乳食準備期として与えていたこともあるそうです。
しかし早期に離乳食を開始することと食物アレルギーの関係も考慮され、最近ではあまり早くに離乳食を始めなくてもいいとされています。
育児書などでは、生後5か月くらいになったら離乳食を始めると書かれていることが多いです。
5~6か月ごろを目安に赤ちゃんとママのタイミングで開始してくださいね。
離乳食をスタートできるサインは?
赤ちゃんが離乳食を始められるタイミングとしては、下記のような状態がサインになります。
- 首や腰が座っている
- ママやパパが食べるのに興味を示す
- スプーンを口に当てても押し出さない
- 生活リズムが整ってきた
- 母乳やミルクだけではお腹が満たされなくなった
まず食べるのに大切なのが、椅子などに座ることができるということです。
食べることへの興味は、大人が食べているのを見て口をパクパクさせたり、手を伸ばしたりする様子でわかります。
スプーンを口に当てて押し出す赤ちゃんは、離乳食を開始しても食べ物を異物だと思って押し出すこともあります。
しかし、これは成長とともになくなる反応で、いつまでも押し出すわけではありません。
離乳食はできるだけ同じ時間帯に食べさせることで、赤ちゃんのリズムも整ってきます。
そのため、起きる時間や昼寝の時間などの生活リズムが整っていると離乳食が進めやすくなるでしょう。
また、ママのタイミングも重要です。作ってもなかなか食べられない我が子を見ると不安やいらだちを感じることもあるでしょう。
そのためママの気持ちや生活に余裕があるときに始めてくださいね。
離乳食には個人差も!始める前に知っておきたいポイント
離乳食の進み具合や食べる量には個人差があります。赤ちゃんの体重の増え方やミルクを飲む量にも個人差があるのと同じです。
同じ月齢の子はこんなに食べているのにうちの子はどうして…?と悩むこともあるでしょう。
しかし個人差があるため焦りや不安を感じる必要はないのです。
ここで離乳食を始める前に知っていてほしいことをお伝えします。
それは、離乳食のポイントのひとつが「赤ちゃんに食べることの楽しさを伝える」ということ。
赤ちゃんが一口でも食べたら褒めてあげて、「おいしいね」と笑顔で声をかけてあげることで赤ちゃんは食べることの楽しさを実感します。
離乳食が思うように進まないときもあるでしょう。そんなときこそ気持ちに余裕をもってくださいね。
時期によって回数を増やそう!離乳食は1日何食?
離乳食は初期・中期・後期・完了期という時期にわけられます。
食材の固さや大きさ、食べられる食材もこの時期を目安にしていきます。
また、離乳食は1日1食から始めて、1日3食を目指します。
離乳食の回数、実際どう変えていくといい?
離乳食の回数を時期にわけてみてみましょう。
- 初期(ゴックン期)生後5~6か月:1食
- 中期(モグモグ期)生後7~8か月:2食
- 後期(カミカミ期)生後9~11か月:3食
- 完了期(パクパク期)生後12~18か月:3食
ゴックン期の1食は朝食、モグモグ期は朝食と夕食にすることが多いでしょう。
モグモグ期になると夕食を食べて満腹で眠くなるという赤ちゃんもいますね。
またカミカミ期やパクパク期になると1日3食を目安にしますが、1回に食べられる量は限られているので次の離乳食までにお腹がすくこともあります。
その場合は補食をするといいですよ。野菜スティックやチーズ、パンケーキといったものを補食にして栄養を補うこともできます。
ママがツラくならないように…離乳食を進めるアイディア
離乳食は赤ちゃんの時期にあった食材を選んで、食べやすいようにペースト状にしたりカットしたりと手間がかかります。
毎回お粥を作ったり、ペースト状にしたりしないといけないと思うと、かなり大変なことです。
それでも我が子が食べてくれないと、ママも離乳食がツラくなってしまいます。
しかし赤ちゃんに食べることの楽しさを伝えるのが離乳食には大切…。
ここでは離乳食がツラくならないようにするためのアイディアをご紹介します。
冷凍保存・ベビーフードを上手に活用しましょう
ゴックン期では10倍粥から開始することが多いですが、毎回お粥を作るのは大変ですし1回に食べる量もわずかです。
10倍粥を冷凍保存しておき、1回分を解凍して使えば粥を作る時間を短縮できて無駄なく食材を使うことができます。
他の食材も冷凍保存できるものならこの方法が使えます。
1回ペースト状のものを作っておけば、時短で離乳食の準備ができるでしょう。
冷凍保存するだけでなく、ベビーフードを活用するのもいいですね。
お湯で溶くだけで魚や肉のペーストを作ることもできます。
こういったものも上手く活用して赤ちゃんに食べる楽しさや食べ物のおいしさを伝えてくださいね。
離乳食で気をつけたい食物アレルギーについて
離乳食でママが不安なことといえば、食物アレルギーではないでしょうか。
我が子が初めて口にするものには特に気を使うでしょう。
初めて食べる食材は、平日の午前中に食べさせるようにしましょう。
そうすれば、万が一アレルギー反応が出ても病院を受診することができます。
1日2食、3食に回数が増えていっても、初めての食材は午前中にすることをおすすめします。
また初めて口にする食材は1口にして赤ちゃんの様子を見てあげてください。
今回は離乳食を始める時期や進めていくにあたってのポイントをご紹介しました。
初めての離乳食は不安なママも多いでしょう。気持ちに余裕をもって、赤ちゃんとの離乳食の時間を楽しんでください。