離乳食を始めると、食べ物に気を使うようになりますね。
我が子が食物アレルギーだったらどうしよう…。そんな不安をもつママは多いのではないでしょうか。
今回は食物アレルギーの症状や、特に気を付けたい食材をご紹介します。
この記事の目次
食物アレルギーはなぜ起こる?
人間は食べ物から栄養をとりますが、その食べ物の中に含まれるたんぱく質がアレルギーを引き起こすことがあります。
人間の体は異物が体の中に入ってきたと感じると、免疫システムが作動します。これが、アレルギー反応です。
その食べ物自体が異物ではなくても、その子の体の免疫システムが働きます。
そして、特定の食べ物に対して拒絶反応が出るのが、食物アレルギーです。
アレルゲンとなる食べ物は、病院のアレルギー検査で特定することも可能です。
アレルギーの症状は?
代表的な食物アレルギーの症状はこちらです。
- 皮膚症状:じんましん、湿疹、皮膚が赤くなる、唇の腫れ
- 消化器症状:嘔吐、下痢、腹痛
- 呼吸器症状:喘鳴、せき、呼吸が苦しくなる、のどの違和感やかゆみ
- 全身症状:血圧が下がる、意識がなくなる
アレルギーの症状でじんましんのような皮膚症状はよく知られているので、想像がつきやすいママも多いのではないでしょうか?
しかし全身症状を見ると、命に関わるようなものもあるので不安ですし、怖いですよね。
喘鳴や呼吸が苦しくなるというのは、「ゼーゼー」「ゼロゼロ」「ヒューヒュー」といった表現がされることが多いです。
のどの違和感やかゆみは、まだ自分で話せない赤ちゃんの場合ママが察知するのは難しいと思うかもしれませんが、手でのどをかくような仕草からわかることもあります。
アレルギーに気づくには?
アレルギー反応はアレルゲンとなる食べ物を口にして数分から20分以内に出てくることが多いです。
個人差もありますので、2時間以内は注意して子供を見守ってあげてください。
食事のあと2時間以内に子供の様子がいつもと違う…ということがあれば、何を食べたか書き留めておくといいですよ。
我が子が食物アレルギーに!?何に気を付けるの?
我が子が食物アレルギーになると、ママは食べ物などに気を使うようになるでしょう。
何を食べさせたらいいのか、アレルギー反応が出たらどうすればいいか不安になりますね。
食物アレルギーの子供に気を付けることを見ていきましょう。
まず、アレルギーを引き起こす食べ物を子供に食べさせないことです。場合によってはアナフィラキシーショックという命に関わる状態にもなります。
食物アレルギーは特定の食べ物に対して起こるので、その食べ物を避けるようにしてください。
そして、食べ物を購入するときにはアレルゲン表示を気にするようにすると、我が子をアレルギーから守ることができます。
子供の食物アレルギー対策として、アレルゲン表示がされているものが売られています。こういったものを参考にしながら食品を購入してください。
アレルギーは免疫とも関係がある?
1つの食べ物に対してアレルギー反応が出ることと出ないことがあります。これは子供の免疫にも関係しています。
例えば風邪をひいているときなどは免疫力が低下しているため、普段は何ともない食べ物でじんましんが出ることがあるのです。
これでわかるのが、食物アレルギーから我が子を守るには免疫力を高めるのも大切だということですね。
バランスのいい食事を食べ、しっかりと睡眠をとること、そしてたくさん遊んで体力をつけるようにするといいでしょう。
離乳食を始める5か月くらいから気を付けたい食材3選
我が子の食物アレルギーを気にし始めるのが、離乳食を始めるころからというママも多いかと思います。
赤ちゃんがはじめて食べ物を口にするのですから、アレルギーに気を付けたいところですね。
この時期に気を付けたい食材を3つ紹介します。
- 小麦
- 卵
- 牛乳
これらは3大アレルゲンといわれ、食物アレルギーの中でも有名なものです。
小麦のアレルギーをもつ子は、パンやうどんに注意が必要です。
卵は、いきなりたくさん食べさせるのではなく、耳かき1杯分くらいの少量からと言われています。
また、粉ミルクは牛乳由来の成分が含まれているものがあるため、牛乳アレルギーの赤ちゃんは注意してください。
牛乳は過熱してもアレルゲンを取り除くことができません。ヨーグルトやチーズでもアレルギー反応が出ることもあります。
1歳ごろから気を付けたい食材4選
個人差はありますが、9か月から1歳くらいになると離乳食の回数が増えいろいろなものを食べられるようになります。
しかし食べる食材が増える分、アレルギーも気になるところですね。
それではこのころに気を付けたい食材を4つ紹介します。
- 魚類
- エビやカニなどの甲殻類
- ピーナッツ
- そば
こちらは7大アレルギーのうち、先ほどお伝えした3大アレルギーを除いた4つの食材です。
魚類は離乳食の中でも取り入れていく食材ですね。離乳食ではアレルギーを引き起こすリスクの低い白身魚から始めるママも多いでしょう。
エビやカニなどの甲殻類は、離乳食の時期には食べさせないというママが多いですが、大人と同じようなメニューになるころに食べ始めるという子もいます。
そのため赤ちゃんのころには気づかず、もう少し大きくなってからアレルギーがわかることもあります。
そばアレルギーは特に気にするママも多いでしょう。
消化器官が発達した2~3歳くらいから食べ始める子供もいますが、微量でもアレルギー反応を起こすことがあるので要注意です。
どのような食べ物も、最初は少量ずつから食べ始めるようにしてくださいね。
今回は食物アレルギーについて、症状や月齢別の気を付けたい食材をご紹介しました。
成長とともに免疫力が上がってくるので、子供のころにアレルギーになったからといって、大人になってもずっとアレルギーを持ち続けるわけではありません。
しかし、アレルギー症状はときに命に関わることがありますし、我が子がアレルギー症状を起こすのは辛いですね。
食べ物に気を付けて子供を食物アレルギーから守ってあげてください。