赤ちゃんの肌がガサガサしてきたり、湿疹ができると「もしかしてアトピー?」と心配になりますね。
痒そうにしている我が子を見ると、親まで辛くなってしまうことも多いです。
病院で処方された薬を使うだけでなく、家でも子供の肌のケアをしてあげたいというママも多いのではないでしょうか。
アトピーでは多くの場合ステロイド剤が処方されます。
でも、子供のアトピーを改善するには家での習慣がとても大切なのです。
今回は、我が子がアトピーになった時に気を付けておきたい子育て習慣をご紹介します。
この記事の目次
子供がアトピーに!?アトピーと湿疹の違いとは
アトピーと似たもので、乳児湿疹というものがあります。赤ちゃんのころに見られる肌トラブルは乳児湿疹の場合もあるので、アトピーとの違いをご紹介します。
乳児湿疹の症状は、肌のガサガサや湿疹、ニキビのような吹き出物、ジュクジュクという感じです。
これは生まれて間もない新生児のころから、1歳くらいまでに見られるものです。赤ちゃんにこのような症状があると不安になるママも多いでしょう。
乳児湿疹は成長とともに改善し、生後6か月から1歳くらいまでには症状が治まります。しかし、アトピーは長期にわたり症状が続いたり、一旦治ったと思ってもまた症状が出てくるのです。
アトピーで気を付けたい子育て習慣
①肌を清潔に保つ
アトピーの予防や症状の改善には、赤ちゃんの肌を清潔に保つことが大切です。
赤ちゃんはよだれをたらしたり、鼻水が出たりと肌が汚れやすいですね。そして、代謝がいいので汗っかきです。
口元にミルクがついていたり、離乳食を食べ始めるようになると食べこぼしが顔についたりすることもあります。
こういったものが皮膚についたまま放っておくと、刺激になってしまうので注意が必要です。
皮膚に汚れがついていたら、やさしくふき取ってあげることで赤ちゃんの皮膚を清潔に保つことができますよ。
ちなみに、ダニや動物の毛などもアトピーを引き起こす原因になることもあります。
布団のシーツや枕カバーはできるだけ毎日洗うことで、清潔を保つことができます。
赤ちゃんの肌に触れるものも清潔なものを使うといいですね。
肌着は綿やガーゼ素材のものが肌への刺激が少ないのでおすすめです。
②お風呂の入り方
赤ちゃんのアトピーの症状は顔や頭、首などに出始めることが多いですが、体に症状が出ることもあります。
そのため、顔だけでなく体の皮膚も清潔に保ってあげたいですね。
できるだけ毎日お風呂に入れて、汗や汚れを落としてあげれば清潔を保つことができます。
ここで注意してほしいのが、お風呂のお湯の温度です。
赤ちゃんの体をしっかりと温めてあげたいと思うママも多いでしょうが、熱いお湯は肌の皮脂を取りすぎてしまうので気を付けてください。
皮脂がたくさん落ちると、乾燥して肌がガサガサしてしまいます。38℃くらいを目安にしてくださいね。
汚れを落とすというと、大人の場合タオルやスポンジなどでゴシゴシこするという人もいるかもしれません。しかし、赤ちゃんの肌を洗うのにゴシゴシは禁物です。
刺激の少ないボディソープを使い、しっかりと泡立ててください。
泡を赤ちゃんの肌にのせて、なでるようなイメージで洗いましょう。
そして、泡が肌に残らないようにしっかりと流してあげてください。
③保湿ケア
アトピーの予防にも症状の改善にも勧められているのが保湿ケアです。
赤ちゃんの肌は水分がたっぷりのようにも見えますが、実はとても乾燥しやすいです。乾燥しているところだけでなく、全身の肌を保湿してあげましょう。
肌が乾燥すると、そこからアトピーを引き起こすアレルゲンというものが入りやすくなります。
肌をしっかりと保湿してバリアをつくることで、このアレルゲンの侵入を防ぐことができるのです。
お風呂上りは特に水分が出やすいので、念入りに保湿してあげてください。
保湿剤は病院で処方されたものでも市販のものでも大丈夫です。
ステロイド剤だと副作用が心配なママもいるでしょうが、保湿剤なら副作用を気にせず塗ることができますね。
④爪を短くしておく
アトピーになると肌が痒くてつい掻いてしまう子供も多いですね。掻いて傷になると、バイ菌が入って膿んでしまうこともあります。
しかし、「掻くと傷になっちゃうよ」「がんばって我慢しよう」と子供に言っても、子供は痒みがつらいのですから、つい掻いてしまいます。
それに、赤ちゃんに掻かないように言っても仕方がない…子供が寝ている間に掻きむしってしまうというのも、よくあることなのです。
気づいたときには傷だらけ…そんなことにならないようにしてあげたいですね。
爪が長かったり、尖ったりしていると、掻いたときに傷ができやすくなります。
子供の爪を短くして、掻いても傷ができないようにしてあげてください。
⑤ストレスをためない
アトピーの発生には、ストレスが関係していると言われています。
赤ちゃんにはどのようなストレスがあるのでしょうか?
赤ちゃんはオムツの中におしっこやうんちをします。排せつ物がおしりについたり、おしっこで濡れて気持ちが悪いとストレスを感じます。
暑い・寒いといった気温のことも赤ちゃんは自分ではどうにもできません。
服がチクチクする、汗をかいて気持ち悪いという状態にもストレスを感じます。
ストレスは免疫力を低下させると言われているので、アトピーを発生させるリスクを高めてしまうのです。
赤ちゃんは言葉で伝えることはできませんが、泣いている様子や表情から察してあげることができます。
表情や動きからストレスを察して取り除いてあげれば、アトピーの予防につながりますよ。
今回はアトピーの時に気を付けたい子育て習慣についてご紹介しました。
我が子がアトピーになると不安になるママもいるでしょう。症状の改善や予防には毎日の習慣が大切です。
我が子がアトピーかも?という時にはぜひこの記事を参考にしてください。