下の子が生まれて、上の子が急に赤ちゃんのような行動をすることを、赤ちゃん返りといいます。ママは、生まれたばかりの下の子のお世話も大変なのに、上の子がぐずってさらに大変。ついつい、上の子に冷たくあたってしまうというママも少なくありません。
下の子を抱っこしていると、上の子も抱っこをせがんだり、おっぱいを飲みたいと言ったり、ほ乳びんを欲しいと言い出したり……。親としては下の子の出産後、2人分の世話をしなくてはならないのに、上の子が今まで以上に手がかかるようになってしまっては本当に困ってしまいますね。
どのようにしたらいいのか、4つのポイントから考えてみましょう。
上の子の気持ちを考えてみる
ますは、上の子の気持ちを考えてみましょう。上の子としては、今までは一人っ子。親の愛情を独り占めすることができていました。親としては、「きょうだいで差がないように」と心がけていても、おむつ替えをしたり、おっぱいを飲ませたりと赤ちゃんの方が手がかかります。
上の子としては今までよりも、自分の相手をしてくれる時間が減った、自分を優先してくれないと、言葉で説明することはできないと思いますが、何となく寂しさを感じていることでしょう。
かまって欲しい、「ボクも赤ちゃんみたいになると、ママがお世話をしてくれるかも?」という気持ちが行動に出てしまうのでしょう。
珍しいからやってみたい!
「ほ乳びんで飲んでみたい」という上の子もいます。「もうお兄ちゃんなんだから、恥ずかしい!」「なんてこと言うの?」などと否定すると、グズグズが収まらないこともあります。そんなときには、否定せず、ちょっとやらせてみましょう。
もうほ乳びんを卒業した上の子にとっては、赤ちゃんがやっていることはちょっと珍しくて面白そうと写ることもあります。ちょっとやらせてあげると、「もういいや」と気が済んでしまうことも少なくありません。
夕方は特に、上の子を優先に
上の子が保育園や幼稚園に行っている場合、お迎えから帰ってきて、夕食を作ったりと家事が大変なときに、上の子がぐずることがあります。集団生活や1日の疲れが出るのがこの時間。上の子としては、やっとママに会えて甘えようと思ったのに、自分の相手をしてもらえなくて機嫌が悪くなることも少なくないでしょう。
可能なら下の子をおんぶして、上の子の相手を優先しましょう。上の子の年齢にもよりますが、レタスをちぎってもらってサラダ作りの手伝いをしてもらうなど、家事を一緒にするのもおすすめです。
下の子への接し方を教えて
「上の子が下の子をいじめて困ります」というのもよく聞く悩みです。上の子が、下の子に嫉妬してちょっかいを出す場合もありますが、接し方がわからなくて、泣かせてしまうこともあります。「こうやってなでてあげてね。うまいね~」「いないいないばあしてごらん。ほら喜んでるよ」などと、接し方を教えて、うまくできたらほめましょう。
おむつを持ってきてくれたり、「泣いてるよ!」と教えてくれたり、上の子は小さな戦力になります。上手に巻き込んでいきましょう。